Business
公開日: 2019.03.05
自動車事故の原因究明で活躍するAI、映像を緻密に解析
自動車事故の責任割合を算定するために行うドライブレコーダーの映像解析。そのスピードアップにAIが役立つ。

人工知能(AI)の活用シーンが広がっている。その一つとして、ドライブレコーダーの映像解析による自動車事故の原因究明という領域がある。損害保険ジャパン日本興亜(以下、損保ジャパン日本興亜)が取り組みを始めた。
人はトラブルが発生したとき、事が重大であればあるほど「どちらに非があるのか」という認識の違いで揉める。当事者の主観に基づいた主張で相手が納得するはずもなく、双方が納得するには客観的な事実を積み上げていくしかない。この作業は想像以上に難しく、時間と手間がかかる。裁判が長期化すれば、判決が出るまでに何年もかかることだって珍しくない。
毎日どこかで発生している、身近な自動車事故。双方に過失がある場合、それぞれが契約している保険会社の担当者が当事者から状況を確認し、協議を重ね、過去の裁判例をもとに最終的な責任(過失)割合を決定している。当然、事実の認識に違いがあれば協議が長引くだけでなく、責任割合が変わり、一方が不利益を被ることになる。納得して終了するには、客観的なデータが持つ説得力が欲しいところだ。
そこで、損保ジャパン日本興亜とジェネクストは、自動車事故における客観的なデータを迅速に提示できるよう、AIを活用した「責任割合自動算定システム」の開発に着手した。
最近はドライブレコーダーが普及してきたこともあり、撮影されたドライブレコーダーの映像を事故状況の確認に活用するケースが増えている。ただ、映像から事故原因の究明と事故の責任割合を正確に判断するには、専門知識と技術が必要なため、多くの時間を要することが課題になっている。損保ジャパン日本興亜によると、事故発生から解決までに平均2カ月もかかるという。この時間を短縮するために、AIを活用した解析を取り入れようとしている。
人はトラブルが発生したとき、事が重大であればあるほど「どちらに非があるのか」という認識の違いで揉める。当事者の主観に基づいた主張で相手が納得するはずもなく、双方が納得するには客観的な事実を積み上げていくしかない。この作業は想像以上に難しく、時間と手間がかかる。裁判が長期化すれば、判決が出るまでに何年もかかることだって珍しくない。
毎日どこかで発生している、身近な自動車事故。双方に過失がある場合、それぞれが契約している保険会社の担当者が当事者から状況を確認し、協議を重ね、過去の裁判例をもとに最終的な責任(過失)割合を決定している。当然、事実の認識に違いがあれば協議が長引くだけでなく、責任割合が変わり、一方が不利益を被ることになる。納得して終了するには、客観的なデータが持つ説得力が欲しいところだ。
そこで、損保ジャパン日本興亜とジェネクストは、自動車事故における客観的なデータを迅速に提示できるよう、AIを活用した「責任割合自動算定システム」の開発に着手した。
最近はドライブレコーダーが普及してきたこともあり、撮影されたドライブレコーダーの映像を事故状況の確認に活用するケースが増えている。ただ、映像から事故原因の究明と事故の責任割合を正確に判断するには、専門知識と技術が必要なため、多くの時間を要することが課題になっている。損保ジャパン日本興亜によると、事故発生から解決までに平均2カ月もかかるという。この時間を短縮するために、AIを活用した解析を取り入れようとしている。

「責任割合自動算定システム」における映像分析のイメージ(出所:損害保険ジャパン日本興亜)
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