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Business 公開日: 2019.03.25

「進化した鏡」による顧客体験で、隠れたニーズを映し出す

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デジタル技術を活用して新しい顧客体験を提案する店舗が増えている。その動向を紹介する。

 大手百貨店のそごう横浜店は2019年3月、1階ビューティーフロアのメイクアップステーションに録画機能を搭載したスマートミラーを導入した。来店者が、プロのスタイリストによるメイクアップを体験し、その様子を録画した動画」を持ち帰れるようにしたのだ。

 これは、プロのスタイリストによる、メイクアップの「HOW TO動画付きアドバイス」という新サービス。これまでは、せっかくメイクコーナーでプロのスタイリストにメイクを施してもらっても、自宅に戻って再現するのは「至難の業」。そこで、プロのスタイリストのメイクアップのテクニックを動画で持ち帰れるようにし、自宅に戻ってからも、その動画を見ながらプロのメイクテクを自身で再現できるようにした。

 そごう横浜店のサービスを可能にしたのは、米シリコンバレーと香港に本社があるactiMirrorのスマートミラー「actiMirror」だ。一見普通の鏡だが、録画機能が搭載されており、鏡面に映し出された映像を高画質で録画し、さらにスマートフォンへ送信する機能を備えている。この技術によって、顧客はスタイリストによるメイク動画を自宅で確認しながら再現できるようになる。動画はSNSへの投稿に適したファイル形式で保存されるため、SNSを介して広く紹介することも可能だ。
actiMirrorの紹介動画
 サービスを提供する店側としては、プロのメイクアップサービスを利用した顧客の満足度を、さらに高めることができる。メイク動画をビッグデータとして分析すればマーケティングなどにも活用できるし、メイク動画をSNSにアップしてもらえれば宣言にもなるなど、顧客と店側の双方にメリットがある。

 このような、デジタル技術を組み込んだ鏡は「スマートミラー」「デジタルミラー」「ミラーディスプレイ」などと呼ばれ、近年では大手百貨店や美容院などを中心に導入が進んでいる。スマートミラーが実現するのは、「顧客の心の中」に隠されていたニーズの掘り起こしだ。そごう横浜店のメイクアップ動画サービスでは、「自宅に戻ってからもプロメイクアップを自分で再現したい」という隠れたニーズに対応し、これまでにない新しい顧客体験を提供している。

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