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Business 公開日: 2021.08.30

リモートセンシング技術で一週間分の農作業を15分に。スカイマティクスの考える「真のDX」とは

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 リモートセンシング(遠隔測定)技術とは、ドローンや衛星などを使って遠隔から農作物や土地、建物などの情報をセンサーで収集する技術だ。その裏側では、収集した画像データを処理解析するためにAIを駆使し、人間の知覚を超えた計測や判定を可能にしている。

【画像】shutterstock
 リモートセンシング技術を武器に勢いを増すベンチャー企業、スカイマティクス。現在は農業分野での利用が中心だが、今後は災害予測や都市部での活用も見越しているという。新型コロナウイルス感染症が拡大した後の変化や、今後リモートセンシング技術がインパクトを与える劇的な変化、DX(デジタルトランスフォーメーション)の本質などを代表取締役社長の渡邉善太郎氏に伺った。

「見えていなかった部分までデータ化」することが本質

 スカイマティクスの最大の強みはドローンの飛行技術ではない。裏で支えるデジタル画像処理解析とAI、空間演算処理と     Web GIS(インターネット上で利用できる地理情報システム)の技術力だ。
渡邉善太郎氏 【画像】Skymatix
 スカイマティクスのリモートセンシングサービスは、農業分野を中心に、建設業など15もの業界で利用されている。業界初の技術を多く有し、特許も取得。特に新型コロナウイルスの流行以降は、「人が直接現場へ行くことなく、遠隔でデータを取得したい」といったニーズが一段と高まり、引き合いが多くなっているという。

 キャベツ農家では一般的に1ヘクタールあたり2万個のキャベツができる。リモートセンシングの技術があれば、キャベツの状態を把握するためにドローンでキャベツ畑を空撮し、画像解析とAI判定によりキャベツの個数を自動で計測し、キャベツ一つひとつの育成状況まで把握できる。人間の目では見落としてしまっていたような雑草の位置を     検知することも可能だ。

 最近のドローンは、スマホの画面上で飛行経路が容易に入力できる。地図データで飛行範囲をなぞって指定すればその通りにドローンが飛んで撮影してくれるため、初心者でも直感的な運用が可能で、ひと昔前よりも簡単に扱うことができるようになっている。こうしたドローンの活用によって、これまで人が一週間もかけて行っていた農作業が、ものの15分で終わってしまうケースもあるそうだ。
【画像】Shutterstock
 リモートセンシング技術の「すごさ」は、遠隔操作でデータを取得できることだけではない。これまで人では正確に測定、判定できていなかった「キャベツの育成状況のデータ」「収穫時期の予測データ」「収穫量の予測データ」まで取得できてしまうのだ。

 「これまでのリモートセンシング技術の価値は、現場へ行かなくても現場が見えるようになることでした」と話す渡邉氏。「加えてこれからは、『人が見えていなかったものが分かるようになる技術』が、もっと人々の役に立っていくと考えています」

意思決定の小回りを利かせるためにオーナーになる必要があった

【画像】Skymatix
 スカイマティクスは、渡邉氏が三菱商事に在籍していた時に子会社として起ち上げ、MBO(マネジメント・バイアウト)と第三者割当増資を経て独立した。自らオーナーとなったのだ。

 「起業した目的の一つは『キツい・汚い・稼げない』と言われる3Kの業界を『快適・効率的・かっこいい・稼げる』の4Kの業界にアップデートしたかったからでした。私は放っておけない性格なんですね。そういう人たちにこそ、革新的な製品を届けたい。

 しかしこれらの業界は残念ながら、簡単には儲からないから現状は3K職場と呼ばれているわけで、大企業が相手にする顧客になりづらい。利益が少ないから当然なんです。だから短期的には私たちも収益につながりません。しかし、事業には価値があると思っている。この想いを満たしたかったんです」

 すぐには利益を出せない事業は、中長期的なスパンで取り組まざるを得ない。大企業の利益と相反するのは当然である。こうした双方のギャップを埋めるため、また、オーナーシップを持つために、渡邉氏は独立したーーというのがこれまでの経緯だという。

 オーナーなら小回りもきくし、意思決定のスピードを上げることができる。「空から無限の情報を届け、あらゆる産業界の課題をリモートセンシングで解決する」というビジョンをブラさずに進みつつも、細かく方向転換することはベンチャー企業ではよくあること。立ち上げの初期段階においては、自ら決断し舵取りができるオーナーシップが必要だったというわけだ。

コロナ流行後にますます需要が高まっているリモートセンシング技術

 2021年現在では、口コミで評判が自然と広がった結果、農家だけでなく造園業者や産業廃棄物処理業者、砕石業者などが利用し始めたそうだ。
【画像】Shutterstock
 「例えば造園業者の活用例では、当社の製品を使って写真撮影を行い、私有地の地図を作ってらっしゃいました。これまでは地図を制作するだけでも、人の手で土地を測量するなど大変な労力をかけていたのに、テクノロジーを活用することでとても容易になりました。地図の民主化と言っても過言ではないでしょう」

 また、リモートセンシングの技術は、タンクヤードや鉄塔などの設備の点検にも役立つ。法律の壁があるものの、都市部で容易にドローンを飛ばせるようになれば、ビルや工場、道路や橋の点検にも活用できるという。このように、リモートセンシングの技術を応用できる範囲は広大だ。

 「当社のサービスの裏側で走っている技術は、ほぼすべての産業と相性がいいですし、リモートセンシング技術の可能性は無限大だと思っています。その中で、今後さらに需要が大きくなる可能性を感じているのが防災関連や林業、自動車産業です。

 例えば自動車産業では、自動運転を普及させる際に、地図データを常に更新させていく必要がある。その点でも、リモートセンシング技術は相性がいいのです。いずれにせよ、リモートセンシング技術が活きる場の共通点は「業界に最適な地図を作るのが大変な領域」です。そんな場でこそ、私たちの技術を使っていただければと思います」
【画像】Skymatix
 渡邉氏はこんな例え話を聞かせてくれた。飲食店を利用しようとグルメアプリを使ってお店を予約するとき、またはお店へ向かうときに必ずといっていいほど、グーグルマップを立ち上げる。リモートセンシング技術もグーグルマップと同様にインフラに近い技術で、地図データへのさまざまなデータのひも付けが基盤になっているのだそうだ。

 「私たちのサービス・製品は表には出にくいので黒子に徹しつつ、他社製も含め、さまざまなリモートセンシングに関するサービスの裏側では、当社の技術が動いている。そんな世界の実現が想定している未来です」

DXとは課題解決のこと。問いの立て方次第で真のDXが進む

【画像】Shutterstock

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