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Ideas 2019.04.18

AIは人間とディベートできるレベルまできた──IBMの「Project Debater」

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主張する内容に合わせてデータを集め、論理だったストーリーを作る。AIはそんなことができるレベルにまで達している。

 他人と意見を戦わせるデイベート。和を好む我々日本人にとって、ディベートは親しみのあるものではない。だが国際社会では、ディベートとはいかなくとも、少なくとも自分の意見を論理的に説明する必要に迫られることが多い。そんなとき、AIが議論下手な我々を助けてくれたら…。ディベートに苦手意識がある人には朗報だろう。

AIの新しいフロンティア:ディベート

 議論するAI――その名も「Project Debater」は、IBMがイスラエルに持つ研究部門IBM Research Haifaが7年がかりで開発したAIシステムだ。2019年2月、Project Debaterが人間のディベートチャンピオンと対決するシーンを見る機会があった。

 現れたProject Debaterは、真っ黒なハコだ。それでも女性の声なので”彼女”と呼ぼう。対するデイベートチャンピオンは、2016年の「World Debating Championships」の最優秀賞を受けたHarish Natarajan氏。英国人で、2012年の「European Debate」でもチャンピオンの座を獲得している。

 ディベートは通常、議題に対して肯定と反対で意見を戦わせる。今回のフォーマットとしては、4分の立論があり、その後相手の主張に反駁する第2ラウンドがある。最終となる第3ラウンドでは、結論を2分で話す。

 勝ち負けは、聴衆をどれだけ説得できたかで決まる。ディベートの前と後に、テーマへの賛成・反対を投票・集計し、ディベート後に数が増えた方が勝ちとなる。

 今回のお題は「政府は幼稚園/保育園教育に助成金を出すべきか」。賛成側に回ったのはProject Debeterで、Natarajan氏は反対の議論を展開した。

 先に勝敗を明かすと、結果はNatarajan氏の勝ち。ディベート開始前の賛成は79%、反対は13%で、終了後は賛成が62%と17ポイント下がり、反対が30%と17ポイント上昇した。つまり、Natarajan氏の反対の議論を受けて反対に回った人が多かったということになる。

AIは人間に対してどのようにディベートしたのか?

 Project DebaterとNatarajan氏が繰り広げるディベートは素晴らしいものだった。「幼稚園を助成すべきか」と聞けば、多くの人が「イエス」だろう。そしてProject Debeterは、多くの人が支持する賛成の立場に立ち、調査やデータを駆使して納得のいく主張を行った。

 Project Debaterの主張は「貧困など社会的な弱者を支援することになり、財務的な問題であるではなく、モラルや政治的な問題にも関係する」というもので、経済協力開発機構(OECD)が幼稚園の助成を推奨していること、National Institute of Early Education Research(米国の研究機関)の統計によると質の高い幼稚園は長期的に学術的、社会的なメリットを個人と社会にもたらし、そのコストを上回ることがわかっていることなどを次々と挙げた。同時に、「私自身は貧困を直接経験することはできないし、私の生活水準に不満はないが」とジョークも忘れない。

 対するNatarajan氏は、助成が社会的弱者を本当に助けることにつながるのか?などの疑問点を挙げ、すでに子供を幼稚園に行かせている中産階級にさらなる恩恵をもたらすものに過ぎないとした。「(助成金を得たとしても)市場の状況によりどうしても幼稚園に行かせることができない人がいるはず」とし、納税者のお金の使い方として正しいとは思えないと述べた。

 数分の休憩後の第2ラウンドで、Project Debaterは”幼稚園教育への助成金よりも重要なことがある”とNatarajan氏は主張するが、助成金は相容れないものではなく、低所得者のチャイルドケア助成により親が働くことができるという調査をあげながら、「ターゲットを絞った支援システムが必要」とした。そして、幼稚園に通うことのメリットとして、子供の発達、学術面での成功、犯罪予防の3つを挙げた。

 Natarajan氏は、助成金をもってしてもProject Debeterが投資効果があるという「質の高い幼稚園」に全員が通えるわけではないこと、予算が赤字なのに政府の支出先として幼稚園を選択すべきとは思えないこと、犯罪予防は幼稚園だけが解決策ではないことなどを次々と挙げた。

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