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公開日: 2019.04.16
ハワイのニオイを疑似体験? バーチャル旅行がさらに進化
「高精細な画像」や「立体的な音響効果」に加えて、「香り」や「触覚」も。VRを使った旅行体験サービスはここまで進化した。

VR(仮想現実)の普及が進み、リアリティのあるコンテンツが増えている昨今。それらを楽しむためのVRゴーグルが手軽に入手できるようになってきたこともあり、VR体験がぐっと身近なものになってきた。VRを使った旅行体験サービスは各社から販売されており、高精細な画像や立体的な音響効果、現実世界で使われている装置(飛行機の座席など)の併用といった方法で、より“本物”に近い体験を演出している。そんなVR旅行体験に、「香り」や「触覚」も加わったサービスが誕生しそうだ。
日本航空(JAL)は、旅との新しい出会い方・選び方の提案を目指した「Try on trips」をコンセプトに、最新技術を活用した取り組みを開始する。第一弾として、VR、AR(拡張現実)、MR(複合現実)など、総称で「xR」と呼ぶ技術を活用した旅の試着サービス「JAL xR Traveler」と、旅行先で体験ツアーを購入できるスマート自動販売機「JAL 体験自販機」の2つを発表した。2019年4月27日から幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議2019」を皮切りに、12月末まで国内のイベントに出展してトライアルを行う。
日本航空(JAL)は、旅との新しい出会い方・選び方の提案を目指した「Try on trips」をコンセプトに、最新技術を活用した取り組みを開始する。第一弾として、VR、AR(拡張現実)、MR(複合現実)など、総称で「xR」と呼ぶ技術を活用した旅の試着サービス「JAL xR Traveler」と、旅行先で体験ツアーを購入できるスマート自動販売機「JAL 体験自販機」の2つを発表した。2019年4月27日から幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議2019」を皮切りに、12月末まで国内のイベントに出展してトライアルを行う。

旅の試着がコンセプトの「JAL xR Traveler」(出所:JAL)
「JAL xR Traveler」は、xR技術を駆使して視覚や聴覚、嗅覚、触覚と共に旅を体験できるシステムだという。嗅覚はヘッドマウントディスプレイの鼻付近に臭いを出す装置が付いており、仮想空間内に花が咲いていればその花の香り、コーヒーショップがあればコーヒーの香りといった、景色からイメージできる臭いを放出する。加えて、人の手形をしたコントローラーと歩行器でナビゲーターに手を引かれて歩く感覚を、送風機で風を再現し、現地の空気感を味わいながら没入感のある体験ができるとする。

ナビゲーターに手を引かれる様子を再現(出所:JAL)
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