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Ideas 2018.08.25

絶望に効く自己啓発

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自己啓発系ビジネス書からは、どこかスピリチュアルな薫りがただよう。一体なぜか?

すべてはあなたの“心”次第

 この社会はいま、自己責任地獄に向かって突っ走っているんだろうか?

 そう思うのは、過労死した会社員や、性犯罪被害にあった女性に対しての心ないバッシングを目にしたときだけではない。私の場合、大きな書店の自己啓発書コーナーを見ているときにも同じように考えてしまう。

 自由な人生、自分らしい生き方、ワクワクする働き方、お金の不安から解き放たれる思考。そんなキラキラした単語を掲げて、棚という棚から「あなたもこれがほしいでしょ!?」と訴えかけてくるきれいな本たち。彼らは私が本をひらくと、かなり高い確率でこう語りかけてくる。

「すべてはあなたの“心”次第です!」

 悩ましい人間関係も、不愉快な職場環境も、家族との軋轢も、将来への不安も、返しきれない借金も。何もかも自分の“心”で変えられるし、むしろ不幸の原因自体が自分の“心”にあるのだ……とのことだが、こうやって「何もかも自分のせい」だと考えることが本当に「自己」の「啓発」なのかしらん、という疑問はぬぐえない。

 先日は『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』(小池浩・サンマーク出版)という自己啓発書を買って読んでみたが(著者名に親近感を抱いたのだ)、やはりこのジャンルにおいては定番の、「現実は自分の心の投影。だから状況を好転させるには、自分をしっかりと肯定し、不安を取り除き、自分を含む宇宙の好循環を促すこと」という理論とノウハウを説く本だった。

 こうした内面の変化と願望実現とを強固にひもづけた理論は、よく「引き寄せの法則」という言葉で言い表される(「引き寄せ」と言わずに同じことを語っている本も多数ある)。これを正面から扱う本は、かつては「スピリチュアル」ジャンルの棚に置かれることが多かった。しかしこの数年、ビジネス系自己啓発書にもほぼ同様の内容を見ることが急激に増えてきたように思う。
 もちろん、「引き寄せ」と自己啓発書は、そもそも歴史的に切り分けられない関係にある。自己啓発書というジャンルは19〜20世紀のアメリカで確立されたが、その頃書かれた本の多くが「引き寄せ」の力を説いていた。象徴的なのは、世界で3000万部売れたナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』(1937年刊行)だ。この本は、ビジネス系自己啓発書の世界では殿堂入りクラスの古典であると同時に、「引き寄せ」の名著である。

 つまり、「引き寄せ」の力を軸にした成功論は、少なくともアメリカでは異質なものではなかったのだ(そこにはキリスト教という土壌が大きく関わってくるが、ここでは説明を省く。※1)。ただ、それはあくまでアメリカでのことであり、日本ではそうではなかった。

※1 愛知教育大学教授 尾崎俊介氏による「アメリカにおける「自己啓発本」の系譜The Origin and Development of “Self-Help” Literature in America」が詳しい。 http://jairo.nii.ac.jp/0090/00005546

 日本にだって、「すべては自分の心がけ(信心を含む)次第だよ」くらいの話なら100年以上前からあった。でも、「現実の全ては己の“心”の投影である。だから成功したければ“心”を調整すればよい」という考え方が、ここまで先鋭化された(先鋭化した考えが、価値ある情報として市場で取引された)時代はなかったのではないか。

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