Lifestyle
公開日: 2019.05.07
従来のカルチャーとの融合がポイント?EV時代のカーデザイン
デジタル時代の電気自動車(EV)はスタイルが変わってきている。そこに従来のクルマのカルチャーが反映され、デザインに広がりが出る。

「カーティス・ヘラ」。1.68メートルのホイールベースを持つ「世界で最も洗練されたモーターサイクル」(カーティスの社長件CEOマット・チェンバース氏)として開発されている。(写真提供:Curits Motorcycle Company)
「自動運転時代が来たら(車両は衝突しなくなるから)自動車のスタイルは変わるでしょう」
かつて欧州の自動車メーカーのデザインディレクターはそう”予言”していた。それが的中するかどうか、今はまだ定かではないけれど、デジタル時代の電気自動車(EV)はスタイルが変わってきているようだ。
最近おもしろい例に遭遇した。一つはピックアップトラック。もう一つはモーターサイクルだ。EVのピックアップトラックを手がけるのは米ミシガン州プリマスに本拠地を置く「リビアン Rivian」。EVのモーターサイクルはアラバマ州バーミンハムの「カーティス ・モーターサイクルカンパニー」である。
これらは、ともに米国のスタートアップである。ただし、カーティスはその社名が示すとおり、航空機でも知られたグレン・ハモンド・カーティス(1878 – 1930年)を意識している。実際のプロダクトも、かつてグレン・カーティスが手がけたモデルを現代風に解釈し直したデザインだ。
20世紀初頭にグレン・カーティスが製作した速度記録用車には、4.4リッターの狭角V8エンジンが搭載されていた。現代のカーティスでは「ヘラ」と名づけたモデルに、そのエンジンの外観をなぞった、その名も「V8バッテリー」を搭載。長いホイールベースや、かつてのガーダーフォーク型をなぞったフロントサスペンションなども、アイコニックな特徴を生かしている。
かつて欧州の自動車メーカーのデザインディレクターはそう”予言”していた。それが的中するかどうか、今はまだ定かではないけれど、デジタル時代の電気自動車(EV)はスタイルが変わってきているようだ。
最近おもしろい例に遭遇した。一つはピックアップトラック。もう一つはモーターサイクルだ。EVのピックアップトラックを手がけるのは米ミシガン州プリマスに本拠地を置く「リビアン Rivian」。EVのモーターサイクルはアラバマ州バーミンハムの「カーティス ・モーターサイクルカンパニー」である。
これらは、ともに米国のスタートアップである。ただし、カーティスはその社名が示すとおり、航空機でも知られたグレン・ハモンド・カーティス(1878 – 1930年)を意識している。実際のプロダクトも、かつてグレン・カーティスが手がけたモデルを現代風に解釈し直したデザインだ。
20世紀初頭にグレン・カーティスが製作した速度記録用車には、4.4リッターの狭角V8エンジンが搭載されていた。現代のカーティスでは「ヘラ」と名づけたモデルに、そのエンジンの外観をなぞった、その名も「V8バッテリー」を搭載。長いホイールベースや、かつてのガーダーフォーク型をなぞったフロントサスペンションなども、アイコニックな特徴を生かしている。

グレン・カーティスが1907年に製作したV8エンジン搭載の速度記録モデル(写真提供:Curits Motorcycle Company)
カーティスでは「ヘラ」に加えて「ゼウス」というモデルも設定している。後者は、フェアリングをつけたカフェレーサータイプと、いま二輪の世界でトレンディなマフラーやシートなどを切り詰めたボッバータイプが紹介されている。すべてに共通するのは、ノスタルジックな雰囲気がうまく演出されている点だ。

カーティスのもう一つのコンセプトモデルが「ゼウス」で14.4kWhのバッテリーを搭載している(写真提供:Curits Motorcycle Company)
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