Lifestyle
公開日: 2019.07.10
デザインの時代は終わったのか? どうなる“プラットフォーム”になったクルマのカタチ
ハンドリングやボディラインを強調しない、“プラットフォーム”としてのクルマのデザインはどう変わっていくのか。

2019年4月の上海国際自動車ショーで「「中国の90後(1990年以降生まれ)の若者の価値観やライフスタイルに合うクルマ」として提案されたEVコンセプト車「RHOMBUS」(写真提供:トヨタ自動車)
デザインの時代は終わったのか。2019年6月28日に、iMacからiPhoneにいたる数かずのヒット商品を手がけてきたデザイナー、ジョニー(ジョナサン)・アイブが、アップルを辞めると英フィナンシャルタイムズのインタビューで発言し、業界の話題になっている。アップルの株価も1パーセント下がったとか。
ジョニー・アイブは「(本社であるアップルパークを含めて)プロジェクトを達成した」とし、アップルでの仕事にひと区切りがついたとインタビューで語っている。「Love From」という自身のデザイン会社を設立するそうだが、筆者の眼には、これは時代を象徴する出来事に映っている。
端的な例がiPhoneである。あれをデザインということもできるが、別の面からみると、デザインレス・デザインともいえる。ボンダイブルーのおにぎり型シェイプが衝撃的だった初代iMacや、塊から削り出したような美しいかたまり感のあるMacBookは、デザインで歴史に残るプロダクトだが、iPhoneの最大の特徴はデザインとは大きな関係のない、コンテンツ力にある。
このアップルのデザインの変遷は、実は、インダストリアルデザイン全般の大きなトレンドと重なっているのではないか。そう思わせる例の一つが自動車だ。
ジョニー・アイブは「(本社であるアップルパークを含めて)プロジェクトを達成した」とし、アップルでの仕事にひと区切りがついたとインタビューで語っている。「Love From」という自身のデザイン会社を設立するそうだが、筆者の眼には、これは時代を象徴する出来事に映っている。
端的な例がiPhoneである。あれをデザインということもできるが、別の面からみると、デザインレス・デザインともいえる。ボンダイブルーのおにぎり型シェイプが衝撃的だった初代iMacや、塊から削り出したような美しいかたまり感のあるMacBookは、デザインで歴史に残るプロダクトだが、iPhoneの最大の特徴はデザインとは大きな関係のない、コンテンツ力にある。
このアップルのデザインの変遷は、実は、インダストリアルデザイン全般の大きなトレンドと重なっているのではないか。そう思わせる例の一つが自動車だ。
トレンドの大きな変化を象徴する自動車メーカーの提携
アイブ退社が報じられた日、同じタイミングで一つのニュースがあった。トヨタ自動車とソフトバンクが、2018年9月に共同で設立したMONET Technologies(モネテクノロジー=以下MONET)と、いすゞ、スズキ、SUBARU、ダイハツ、マツダといった自動車メーカー各社が資本・業務提携に関する契約を締結したというものだ。
既に参加していた本田技研工業(ホンダ)と日野自動車が追加出資したことも、同じく2019年6月28日に発表された。MONETの宮川潤一代表取締役兼CEO(ソフトバンク株式会社代表取締役副社長執行役員兼CTO)は、「今回の提携はMONETが目指すMaaS(Mobility as a Service)事業をさらに加速させます」と談話を発表している。
2019年2月1日付のニュースでトヨタはMONETの内容を「①オンデマンドモビリティサービス、②データ解析サービス、③Autono-MaaS事業」と説明している。「Autono-MaaS」は自動運転を意味する英語autonomousにひっかけたトヨタの造語である。
具体的には、「地域連携型オンデマンド交通」や「企業向けシャトルサービス」を皮切りに、通信システムとクルマを結びつけていくことを目指している。そこにはカーシェアリングも含まれているし、タクシーを含め公共交通網が充実していない地域での観光客目当ての運輸サービスの可能性もありそうだ。
既に参加していた本田技研工業(ホンダ)と日野自動車が追加出資したことも、同じく2019年6月28日に発表された。MONETの宮川潤一代表取締役兼CEO(ソフトバンク株式会社代表取締役副社長執行役員兼CTO)は、「今回の提携はMONETが目指すMaaS(Mobility as a Service)事業をさらに加速させます」と談話を発表している。
2019年2月1日付のニュースでトヨタはMONETの内容を「①オンデマンドモビリティサービス、②データ解析サービス、③Autono-MaaS事業」と説明している。「Autono-MaaS」は自動運転を意味する英語autonomousにひっかけたトヨタの造語である。
具体的には、「地域連携型オンデマンド交通」や「企業向けシャトルサービス」を皮切りに、通信システムとクルマを結びつけていくことを目指している。そこにはカーシェアリングも含まれているし、タクシーを含め公共交通網が充実していない地域での観光客目当ての運輸サービスの可能性もありそうだ。

新世代のトヨタのEVをテーマにしたレンダリング(写真提供:トヨタ自動車)
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