Lifestyle
2019.04.19
アウディがコンパクトなEVをお披露目、ユーザー個人のデジタル世界のハブに
未来の大都市のためのモビリティコンセプト。その名も「アウディAI:ME」。「車内で過ごす時間をより価値あるものに」

上海の自動車ショーでお披露目された「アウディAI:ME」。(写真提供:Audi AG)
アウディが上海の自動車ショーで、「アウディAI:ME」と名づけたコンパクトな電気自動車(EV)を発表して話題を呼んでいる。かつてクルマといえば最高速や馬力、スタイリングでもって”夢”を語ったが、いまや、自動車ショーの花形はEVだ。
2019年4月15日に開幕した上海モーターショー2019でお披露目されたのは、「未来の大都市のためのモビリティコンセプト」と銘打たれた全長4.3メートルの2人乗りアウディである。
2019年4月15日に開幕した上海モーターショー2019でお披露目されたのは、「未来の大都市のためのモビリティコンセプト」と銘打たれた全長4.3メートルの2人乗りアウディである。

全長は4.30メートル、全幅は1.90メートル、全高は1.52メートルと比較的コンパクト(写真提供:Audi AG)

125kW(170psp)を発生する駆動ユニットは、リヤアクスルに搭載。(写真提供:Audi AG)
前後4つの車輪の存在感を強調してフェンダーフレアを大きく膨らませている点と、ガラス面積が大きい独特な形状のキャビンを持つ点が特徴的だ。高速道路や都市部の特別な設備が施された地域など、特定のエリアではドライバーは運転に関与しなくてよいレベル4の自動運転システムが想定されている。

ホイールは大きく、ユニークな形状のキャビンとの組み合わせが斬新なスタイルだ。(写真提供:Audi AG)
全長は、トヨタ・アクアとプリウスの中間程度だが、ホイールベースはプリウスαと同等の2.77メートルもある。エンジンや燃料タンクをもたないためだ。2シーターにしてはぜいたくなサイズである。
これに対してアウディは「必要に応じてリヤのベンチシートを利用することで最大4人まで乗車することができる」と説明する。いったいどっちなのだろう。2人乗りなのか4人乗りなのか。
これに対してアウディは「必要に応じてリヤのベンチシートを利用することで最大4人まで乗車することができる」と説明する。いったいどっちなのだろう。2人乗りなのか4人乗りなのか。

フロントシートはクラシックなラウンジチェアにヒントを得たものだそう。(写真提供:Audi AG)

ドアは4枚あるが、基本的には2人乗りで、要望があれば4人乗りにも5人乗りにもコンバート可能。(写真提供:Audi AG)
昨今のEVは、スペース効率の良さが大きな武器となっている。日本でも販売されているジャガーのEV「I-PACE」も、従来ならエンジンが入っていた場所が大きな荷物入れとなっていて収納力が高い。
要するに、人員にしても収納にしても、フレキシビリティがEVの魅力だということか。
アウディAI:MEという一風変わった車名の由来は「AI(Artificial Intelligence)」と「Me(私)」を合体させたものだとされている。フランス語の「j’aime」(私は愛する)も連想させる。おもしろいのは、「クルマの使い方を根本的に変え、車内で過ごす時間をより価値あるものに変えてくれます」というアウディの説明だ。
「クルマは、家庭と職場に次ぐ「第3の生活の場」としての役割を徐々に高めていくことになるでしょう」。このアウディの解説は、まさに昨今、自動車メーカーがEVを発表するときに、必ずといっていいほど強調することである。
ボルボが2018年に発表した自動運転のコンセプトモデル「360C」も、まさに小さな部屋だった。レベル4あるいは完全自動運転のレベル5を想定したモデルで、乗員は車内での飲食、友人とのおしゃべりの場、そして眠くなったらベッドと、まさに生活の場としての提案である。
要するに、人員にしても収納にしても、フレキシビリティがEVの魅力だということか。
アウディAI:MEという一風変わった車名の由来は「AI(Artificial Intelligence)」と「Me(私)」を合体させたものだとされている。フランス語の「j’aime」(私は愛する)も連想させる。おもしろいのは、「クルマの使い方を根本的に変え、車内で過ごす時間をより価値あるものに変えてくれます」というアウディの説明だ。
「クルマは、家庭と職場に次ぐ「第3の生活の場」としての役割を徐々に高めていくことになるでしょう」。このアウディの解説は、まさに昨今、自動車メーカーがEVを発表するときに、必ずといっていいほど強調することである。
ボルボが2018年に発表した自動運転のコンセプトモデル「360C」も、まさに小さな部屋だった。レベル4あるいは完全自動運転のレベル5を想定したモデルで、乗員は車内での飲食、友人とのおしゃべりの場、そして眠くなったらベッドと、まさに生活の場としての提案である。
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