出張、特に海外出張の多いビジネスパーソンは、飛行機の窮屈なエコノミークラスでの移動に辟易しているのではないか。そんな方々に向けた、新しいサービスが広がりつつある。移動時などに生じる空き時間を有効活用してリフレッシュできる、フィットネスだ。


 例えば出張前。直前にネット予約し、空港のセキュリティゲートを通過したあと、搭乗時間になるまでの間、フィットネスで一汗流す。あるいは目的地に到着後、空港内でマッサージやシャワーでリフレッシュする。いわゆるウェルネス・ツーリズムの一種である。


 ウェルネス・ツーリズムとは、心と体の健康向上を主眼とした旅行/観光である。グローバル・ウェルネス・インスティチュートによると、ウェルネス・ツーリズムの市場は2017年時点で6394億ドル(約70兆円)に達し、2015年から2017年まで年間6.5%で成長している。(参考資料)。


世界のウェルネス・エコノミー市場(出所:Global Wellness Institute)

 成長するウェルネス・ツーリズムの中で、米国メリーランド州のROAM Fitnessは、観光地ではなく、飛行機を使う出張者をターゲットとし、マッサージよりもアクティブな、フィットネスを提供している。特徴は、ROAMのフィットネスは空港のセキュリティゲートの向こう側にあること。入国審査、セキュリティチェックを済ませた後なので、あとは飛行機に乗るだけ、時間も計算しやすい。タオルはもちろん、フィットネスのウエアと靴も貸し出してくれる(購入も可能)。トレッドミル、エアロバイクなどのフィットネスマシン、ヨガができるストレッチ用スペースがあるほか、シャワールームではAmazon Alexaを通じて音楽ストリーミングを楽しんだり、到着地の天気をチェックしたりできる。料金は1日利用で25ドル、年間のメンバーシップは月30ドルである。


ROAM Fitnessのジム(ROAMのWebサイトより)
ROAM Fitnessのシャワー(ROAMのWebサイトより)

 ROAMは2017年2月にボルチモア-ワシントン国際空港に1号店をオープンした。2019年中にはサンフランシスコ国際空港、ニューヨークのJFK国際空港にオープン予定で、5年間で20店程度オープンしたいとしている。


本記事は、日経BP総研とSansan株式会社が共同で企画・制作した記事です。
© 2019 Nikkei Business Publications, Inc. / Sansan, Inc.