※上の写真は、inahoの収穫ロボット。5月から市場に投入する(写真提供:inaho)

 農業ロボットベンチャー・inaho(イナホ)が開発中の収穫ロボットを提供開始する。2019年5月にはアスパラガスの収穫に対応したバージョン、7月にはきゅうりの収穫に対応したバージョンのロボットを投入、農家で利用できるようになる。


 収穫ロボットはセンサーおよび画像認識技術を活用して、収穫適期の作物を自律的に判断し、アームで収穫する。白線であらかじめ設定した通りのルートを移動するため、いっそうの自動化が可能になっている。


 対象とする野菜は、収穫時に人間の目視が必要な「選択収穫」型の野菜である。アスパラガスやきゅうりはその代表で、色や大きさなどを確認しながら適期の野菜を選ぶことが必要だ。inahoは近年発展が著しいAI(人工知能)とロボット技術により、従来人手が必要だったこの収穫作業を自動化できるようにした。

75%のアスパラガスをロボットで自動収穫

 すでに複数の農家でテスト運用中。アスパラガスについては収穫すべき適期の作物のうち75%を収穫できるという。アスパラガス農家の作業時間のうち、約6割は収穫とそれに付随する作業と言われている。inahoの菱木豊共同創業者兼CEOは、「半分以上の率を占める収穫作業のうち、75%を自動化できるのはインパクトが大きい」と語る。収穫率は将来的には90%以上を目指す。


inahoの菱木豊共同創業者兼CEO(写真提供:inaho)

 本格的なサービスインを前に農家にアンケートを実施しており、その結果、約150の農家の9割以上からは収穫ロボットについてポジティブな反応を得たという。菱木氏は農家と対話した感触について、「収穫作業は肉体的なペイン(苦痛)を伴う。これが軽減されることの期待は大きいと感じた」と語る。


本記事は、日経BP総研とSansan株式会社が共同で企画・制作した記事です。
© 2019 Nikkei Business Publications, Inc. / Sansan, Inc.