英国Perform Groupが運営するスポーツ配信サービス「DAZN」(ダゾーン)。2016年8月に日本でのサービスを開始し、わずか1年間で100万を超えるユーザーを獲得した。2018年9月に2周年を迎え、グローバル・アンバサダーとしてクリスティアーノ・ロナウド選手を採用。さらに音楽ストリーミングサービス大手の「Spotify」と提携して、ユーザー層の拡大を図ろうとしている。急成長を果たしたDAZNは、今後どこを目指すのか、またそのためにテクノロジーをどのように活用していくのか。DAZN Japanで開発部長を務めるLadislav Bartos氏に聞いた。


DAZNのストリーミングサービスは2周年を迎えた
写真は9月に開催された2周年記念のメディア向けイベント。サガン鳥栖に移籍した元スペイン代表FWのフェルナンド・トーレス選手、前WBA世界ミドル級王者の村田諒太選手が登壇した。
DAZNを運営する英Perform Investmentのプロダクトマネージャー、Ladislav Bartos氏

DAZNは単なるスポーツ配信ではない

DAZNのサービスは、テクノロジーによってスポーツの視聴体験を変えましたが、どのような変化を社会にもたらしたいと考えていますか。


 DAZNの使命は、単にスポーツコンテンツを配信することではありません。スポーツへの関心を高め、スポーツを好きな人を増やすことが重要だと考えています。日本のスポーツ観戦人口は、年々減少しています。ネックになっているのは「時間」と「費用」です。DAZNは「マルチデバイスによるストリーミング」というテクノロジーを活用することで、そのハードルを乗り越えようとしています。


 これまで、スポーツ観戦の主な手段と言えばテレビでした。しかし、現代人は忙しくて、ゆっくりテレビを観る時間がありません。DAZNなら、対応デバイスさえあれば、「いつでも」「どこでも」スポーツを観戦できます。通勤電車の中ならスマートフォン、自宅ではテレビ、というように、視聴環境を使い分けられるわけです。


 若い世代にはテレビを観ない人も増えてきました。お金や設置スペースがなくて、家にテレビを置かず、何でもスマホで済ませてしまいます。DAZNなら、そのような人たちにも、スポーツ観戦を楽しんでもらえます。


 さまざまなジャンルのスポーツ、例えば野球もボクシングも、DAZNの定額サービスだけで楽しめますから、他のスポーツ配信サービスに加入して料金を払う必要はありません。


 国内スポーツへの関心を、もっと高めていくこともDAZNの使命の一つです。私が日本に来たとき、ちょうどFIFAワールドカップのロシア大会が開催されていて、日本中のみなさんが熱烈に日本代表を応援していました。これはとても素晴らしいことです。ところが、Jリーグに対しては、それほどの熱気を感じません。柔道やフィギュアスケートにも同じことが言えます。日本人は、もともとスポーツが好きな国民です。その思いを、テクノロジーを活用して国内スポーツへも向けていきたいと考えています。

本記事は、日経BP総研とSansan株式会社が共同で企画・制作した記事です。
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