Google社員は、社内外の様々なプロジェクトに参加している。時にはボランティアとして、時には人生の楽しみとして、プロジェクトへの参加を通じて様々な経験を手に入れているようだ。


 そんなGoogle社員が参加するプロジェクトの一つに「Women Techmakers」がある。


 Women Teckmakersは、女性がイノベーションの現場に参画できるように促すGoogleのプロジェクトだ。多様性を重んじ、米国のどの地域よりもオープンと言われるカリフォルニア州のシリコンバレーでも、テクノロジー企業のリーダーは依然として男性が中心。そうした状況を変革する具体的な取り組みを進めているのだ。


 Googleが開催した大規模カンファレンス「Google I/O 2018」では、「Women Techmakers panel: experiences developing on Android Things」と題し、4人の女性がハードウエア作りにゼロから挑戦した経験を語り合うパネルディスカッションが用意された。プロジェクトはどのように進められたのか、そして女性エンジニアたちが得たものは何だったのだろうか。

Android Thingsとは

 「Android Things」は、AndroidのIoT(モノのインターネット)プラットホームのこと。現在はIntel、NXP、Raspberry Pi 3などのハードウエアをサポートしている。最大の特徴は、Androidアプリ開発のノウハウやAPI、Googleのクラウドプラットホームを活用しながら、IoTの開発に取り組めることだ。


 Googleは2015年にIoT向けのOS「Project Brillo」を発表したが、より幅広い開発者にアピールするべく、Brilloを撤回してAndroid Thingsを立ち上げたという経緯がある。


 本セッションに登壇したのは、

  • レイチェル・ワインスタイン・パターソン氏(ソフトウエアエンジニア)
  • カーソン・ホロゲート氏(社内コミュニケーションのテックリーダー)
  • バース・クリシュナマーシー氏(Nestのエンジニア)
  • ブリタニー・ウィルバート氏(プライバシー関連のエンジニア)

 Googleは毎年、女性エンジニアのためのイベント「グレースホッパー」に参加している。今回4人が取り組んだのは、Android Thingsを使ったグレースホッパー向けの出展作品づくりだ。


 パターソン氏とホロゲート氏は、高さ5メートル以上におよぶ対話できる木「Steve the Tree」を、クリシュナマーシー氏とウィルバート氏は人とコミュニケーションできるセルフィー撮影ロボット「Rosie」を開発した。