「必要は発明の母」というけれど、たしかにユーザーの「あったらいいな」が今、クルマのデジタライゼーションにおける“駆動力”になっている。


 BMWの日本法人は2018年8月3日、スマートフォン用アプリを導入すると発表した。従来の「BMW Connected」「BMW Remote」など分散して提供していたアプリを一つに統合し、新たな「BMW Connected」として提供し始めた。現在新車で販売されているモデルには通信モジュールが標準搭載されているので、新BMW Connectedにも対応している。


iOSを用いてスマート端末から車両の一部操作を行える「BMWコネクテッドライブ」

 便利な機能としてBMWが謳っているのは「Send To Car」というナビゲーション機能だ。スマートデバイスで設定した目的地情報を、Bluetooth経由で車載ナビゲーションシステムに送ることができる。日本ではゼンリンから提供される交通情報に基づき、渋滞回避などを含めたルートが設定される。希望到着時刻を入力しておくと、出発をうながすアラートがスマートデバイスに届くようにもなる。発表会では、iPhoneで宿泊施設を設定しつつ、途中で立ち寄るレストランも指定するデモンストレーションを見せた。


車載カメラによってリモートで車両の周囲を確認できる機能
iOS端末で事前にナビを設定できる

 そのほか、ショッピングモールのような広大な駐車場で自車までの徒歩ルートを示す「リモート車両サーチ」、盗難防止用に車載カメラを活用して車両の周囲360度をスマートデバイスで確認できる「リモート3Dビュー」も便利だ。後者の機能はかなり鮮明に映像を確認できるため、「プライバシー保護の観点から」(担当者)確認できる頻度を2時間に3回と限定している点も興味深い。


Bluetooth機能でiOS端末の設定データを車載ナビゲーションシステムに転送(写真=BMW)