自動運転は避けられない道なのか、だとしたら正しい選択はあるのだろうか。自動車メーカー各社が様々な方向性を探っている。


 米テスラの車両が“自動運転”中に事故を起こしたという報道は記憶に新しい。実はどこまでを自動運転とするかは定義がいくつかあり、テスラが本当の意味で“自動運転”を実現しているのかどうか、筆者の経験からいうと微妙である。


 日本政府は自動運転を5段階のレベルに分けて定義している。レベル1は自動ブレーキなどの運転支援、レベル2は先行車に追随走行しながら車線をキープするなど複数の動作を同時に行うこと。レベル3は、走行は基本的に車両が自動で行うものの緊急時にドライバーへ操縦が委ねられる。レベル4は一般道を含めて完全自動運転。そしてレベル5は領域に制約のない完全自動運転という定義だ。


 上のレベルにいくほど法制化や国際的な取り決めが必要になる。市販車ではレベル2までしかいっていない。それでもメーカーによる“クセ”があり、自動車線変更時などの動きに馴れないものも存在する。


 そのなかで現在、筆者が最も有効だと思っているのは米ゼネラルモーターズの「スーパークルーズ(Super Cruise)」だ。これは同社独自の自動運転技術で、特徴を一言で表現すると「定められたルートを通行するときのみ自動運転が有効になる」。大雑把にいうと、「入り口と出口のある高速道路」である。

中国にも導入される「スーパークルーズ」は場所限定の自動運転技術。キャデラックCT6に標準搭載(北米)

 この技術、米国ではキャデラックCT6に標準搭載されている。7月の発表では、2020年までにキャデラックのすべての車種に搭載し、さらにゼネラルモーターズ保有の他ブランド(おそらくシボレーなど)にも展開する予定だという。

ステアリングホイールの絵のアイコンが「スーパークルーズ」の作動ボタン
キャディラックのフラッグシップ「CT6」は日本にも導入されている(「スーパークルーズ」はないがクルマとしての出来はとてもよい)