2019年5月に家具のサブスクリプション型レンタルサービスのFeatherが、著名なベンチャーキャピタルから1200万ドル(約13億円)の資金を調達し、サンフランシスコから、ロサンゼルスなどにサービス地域を拡大すると発表した。同社サービスの会員は、月額固定費を支払えば、好きな家具を大幅ディスカウントでレンタルできる。

Featherのサービス紹介「あなたと一緒に変わる家具」というメッセージ(出所:FeatherのWebサイトより)

 米国には、家具のレンタルサービスは昔からある。例えば、シリコンバレー地区でもよく見かけるCORTは40年前に設立された。シリコンバレーのアパートに短期で滞在する日本からの駐在員も利用している。米国の旧来の家具レンタルの顧客は大まかに2タイプいる。一つは主に不動産関係で、用途は例えば展示販売する家の装飾。もう一つは低所得者層である。今、注目されているスタートアップ企業による家具レンタルは、それらとはターゲット顧客、ブランディング、扱う家具のタイプが違う。


 Featherがターゲットとするのは18〜35歳のミレニアル世代である。音楽、洋服、自動車も所有しない世代は、家具のレンタルにも抵抗がない。さらに、この世代は大学入学、就職、転勤と引っ越しの機会が多く、モノを所有することで縛られる生活はあまり向かない。引越し先、収入、ライフスタイルなどカスタマイズしたものをオンデマンドで選んで使えるサービスのほうが、彼らの生活には合っている。Featherのサービスは、まさにそんな利用者に向けたものだ。


 ほかに、例えばAirbnbなどで短期的に部屋を貸し出したいときにも、Featherのサービスを使えば、多大な費用をかけることなく部屋をスタイリッシュにできる。家具単体はもちろん、デザイナーがコーディネートしたをまとめてレンタルすることもできる。


 もう一つの消費者トレンドが、サステナビリティ、地球環境への配慮である。これまで、家具は一人の所有者により選ばれ、やがて捨て去られるものだった。米国商務省のデータによると、2015年にゴミ廃棄された家具は970万トンに及ぶ(参考)。安価でスタイルのいい家具も増えており、安価なため利用者は容易に使い捨てるケースも増えているかもしれない。。


 複数の利用者によって長く使われるようになれば、地球の環境へのインパクトは大きい。Featherのサービスでは、家具を実際に使ってみて満足できなければ返却し、別の家具に借り換えられる。返却された家具はまた別の利用者が活用するから、廃棄物にはならない。


本記事は、日経BP総研とSansan株式会社が共同で企画・制作した記事です。
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