そもそも、なぜ献立提案サービスを立ち上げたのでしょうか?

 「きっかけは自分自身の困りごとです。当時、夫と2人暮らし、共働きで忙しく、なかなか食事をしっかり作る時間も気力もありませんでした。週末に食材をまとめて買っておいても、平日疲れて帰るともう料理する気になれず、結局食材は化石となり……という具合。特に自分が嫌だと感じていたのは献立を考えることで、仕事終わりでヘトヘトなのにこれ以上頭を使いたくない、脳を支配されたくない!と思っていました。


 献立を考えるのが嫌で、平日はしっかり料理をする時間がない。だったら、休日にまとめて下ごしらえをして、平日はちょっとの仕上げで済む、そんな献立を誰かが毎週提案してくれれば便利なのではないか。そう考えて思いついたのがウィークックナビでした。つまりは自分の食生活をよくするためにこのサービスを作ったというわけですが、自分と同じような悩みを抱えている人は世の中にたくさんいるだろうと思います」

パナソニックは電機メーカーですよね。そのパナソニックがレシピサイトを運営する意義は何でしょうか?

 「私はこれまでパナソニックの研究所で、家電によって生活をどう変えるかということを考えてきました。ただ、家電だけで生活を変えることは正直難しいと思っています。料理をするにしても、調理そのものは家電で便利になるかもしれません。でも、みんなが悩んでいるのは、実はその前段階の、そもそも何を作るか、どういう段取りで作るかを考えるところだったりしますから。


 献立を立てるPlan(計画)と調理をするDo(実行)と、トータルで解決しなければ食生活は改善されないと、自分自身の経験からも実感しています。家電でサポートできるのはDoのところだけなので、Planをサポートするサービスもあわせて提供する必要があるのではないかと考えました。逆に今後、PlanをDoに移すところで、パナソニック家電の機能をうまく役立ててもらえるよう連携していくこともできるでしょう。


 調理家電を作っているメーカーだからこそ、サービスもあわせて提案していくことで、人々の食生活をより良いものにできるはずです。会社全体の方針としても、モノだけでなく、サービスと組み合わせることでよりよい生活を作っていこうとしているところです」

こだわったポイントはありますか?

 「(1)献立を考えなくていい、(2)食材を使い切れる、(3)休日に1時間の下ごしらえと平日15分の仕上げで完成する、という3つの条件を満たすアプリケーションを作ることにこだわりました。


 1週間分の献立を毎週更新して、そこに買い物リストも段取りも載せているので、最新の献立を開き、書いてある通りに買い物をして調理すれば1週間分の夕食ができあがります。1週間で食材を使い切れるようにレシピを組み合わせているので、材料が余ることもなく経済的です。


 手順はレシピごとではなく「休日下準備」と「平日仕上げ」に分かれていて、同じような手順をまとめたり、洗い物が少なくなるよう順番を工夫したりして、調理時間を短縮し効率的に作業できる段取りを提案しています。書かれている通り上から順番にやっていけばいいので、頭を悩ませることなく最適な段取りで作業できるようになっています。

「食材リスト」を見ながら買い物をして、週末は「下準備の手順」、平日は「仕上げの手順」を見ながら作業をするだけ

 1週間分の献立を提案しているサイトやアプリはいろいろありますが、段取りまで提案しているのは、世界でもウィークックナビだけです。本や雑誌の特集ではときどき見かけますが、Webサイトで毎週更新するとなると、人力では結構な手間がかかります。


 ウィークックナビでは独自に開発した「献立提案エンジン」と「段取り生成アルゴリズム」を使い、レシピデータベースの中から、食材をぴったり使い切れる献立と効率的な段取りを自動的に組み立てているので、毎週新しい献立を更新し続けることができます。

段取り練習のドリルとしても

 献立を決めたり、段取りを考えたりが好きな人は別として、苦痛だけど仕方なくやっているという場合には、それをそっくり外部に任せてしまうというのも一つのやり方だと思います。さらに、効率的な段取りで調理時間を短縮してくれるので「晩ご飯は自分で作りたいけど、気力と時間が足りない」という人には、ぜひ使ってみていただきたいサービスです。気力も体力も時間もリソースは有限なので、自分がやりたいことや自分にしかできないことにこそ振り向けるべきでしょう。


 ウィークックナビを使うと、上手に段取りを立てる練習にもなります。大野さんによると、「料理が苦手でうまく段取りが立てられなかったが、ウィークックナビの指示に従って何回かやっていくうちに、短時間で手早く調理をするコツがつかめてきた」というコメントが寄せられているそうです。計算ドリルや漢字ドリルで繰り返し練習するうちに、計算の仕方や漢字の書き方を覚えていくように、良い段取りを繰り返しなぞるうちに、だんだんと習熟度が上がり、自分でもうまく段取りがつけられるようになるという効果があるわけです。


 さぁ、来週の晩ご飯、ウィークックナビで作ってみてはいかが?

本記事は、日経BP総研とSansan株式会社が共同で企画・制作した記事です。
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