よく使う設定を保存しておける

 自分好みの設定を保存しておくこともできます。例えば、アプリから設定できる自動モードの一つに“麺ゆで”があります。これは、吹きこぼれないように火力調節をしながら、設定したゆで時間で麺をゆであげてくれる機能なのですが、よく食べるパスタのちょうど良いゆで時間が8分なら「パスタ/8分」という設定を保存しておけます。スマートフォンからは10秒刻みでタイマーを設定できるので「やや硬めに仕上げたいとき用/7分30秒」といったことも可能です。


 タイマーのほかに、温度設定を保存できる「My温度キープ設定」という機能もあります。温度調節機能は揚げ油やフライパンを一定の温度に加熱するときに便利なのですが、例えば「ホットケーキ/150℃」「かき揚げ/180℃」など、よく使う温度については毎回設定しなくてもアプリに登録しておくことで手早く設定できます。


Myレシピの方はどんな使い方をするのでしょうか。

「コンロに送信」を押すと調理モードや火加減、加熱時間の設定がコンロに送られる

 Myレシピにはスマートコンロで作れる料理のレシピが260種類以上掲載されています。例えば仕事帰りの電車の中で今日の晩ごはんを選んだり、それを見ながら買い物をしたりするという使い方ができます。


 材料を揃えたら、レシピに沿って調理を進めていただければいいのですが、このレシピには「調理モード:焼く、火加減:弱、加熱時間:10分」というように、使用する調理モードや時間の指示が書かれています。もちろん自分でコンロに入力してもいいのですが、その横にある「コンロに送信」というボタンをタップすると、必要な設定が自動的にコンロに入力され、調理が終わる30秒前と調理完了時にポップアップでスマホにお知らせが表示されます。


設定する手間が省けるということですね。

 設定ミスの心配もありません。自動調理を使っても、最初の設定を間違えると失敗してしまうので……。


それは大事ですね(苦笑)私もそそっかしいので……。自動調理というのは具体的にどのようなことができるのでしょうか。

 この自動調理というのは、スマートコンロに搭載された「マルチグリル」で使えるオートメニューを指します。


 コンロ付属のグリルというと、焼き網がついた「魚焼き器」というイメージを持たれる方が多いでしょう。マルチグリルはその網をなくしてプレートに変えたことで、魚を焼く以外にも様々な用途に使えるようになっています。さらに、グリルの下バーナーには、新構造の温度センサー付き下火バーナーが使われているので、きめ細かい温度管理で様々な調理が可能になりました。これを活用しているのが、食材の量に応じて火加減と加熱時間を調節し、自動で調理を行う6つの“オートメニュー”と、目的に応じた最適な火加減で料理をおいしく仕上げる6つの“調理モード”です。


 オートメニューでは「トースト」「鶏もも焼き」「ホイル焼き」「魚の切り身」「魚の姿焼き」「ごはん」の6つのメニューについて、自動で調理を行うことができます。


様々な自動調理ができるマルチグリル

グリルに温度センサーがついているとどんなことができるのでしょうか?

 センサー自体は従来のグリルにもついていました。ただ従来は排気口近くについていて、排気の温度から内部がどういう状態でどれくらい焼けているかを判断していました。これに対してマルチグリルでは、焼き網をプレートに変えると同時に、プレート底部の温度を直接センサーで測れるようになりました。より正確に調理物の状態を把握でき、食材の量を推察して適切な火加減と加熱時間を決められるわけです。


 付属のキャセロールを使うと煮物や蒸し物も作れます。はじめは強火で加熱して、水が湧いてきたら自動的に火を弱めるということもできます。水分が蒸発して煮詰まってきたときに、焦げ付きを検出して消火する機能もあります。

放っておいても失敗なく、ちゃんといい感じに火を通してくれる、というのはありがたいですね。

 誰でも簡単に、手間が少なく、失敗しない、というのがコンセプトです。材料を入れたらあとはグリルにおまかせで、いろいろな料理ができます。“焼く”というモードを使えば手間なく失敗なくハンバーグを焼けます。フライパンでハンバーグを作る場合、途中でひっくり返す必要がありますよね。でもマルチグリルは上下からバーナーで加熱するので両面が一度に焼けて、ひっくり返す必要はありません。手間もかからないし、ひっくり返すときに割れたり崩れたりという心配もないし」

しかも、その料理にちょうどいいよう火加減を調節してくれるから、火が強すぎたり弱すぎたりすることもなく、失敗しにくい、と。




 火加減や加熱時間の自動調節、スマートフォンとの連動など、ちょっとしたことのようですが、こうして手間や時間を省いてくれる機能は、家事というマルチタスクに追われる人たちにとって、とても便利です。


 メインのおかずを作りながら副菜や汁物を用意したり、調理の片手間に洗い物をしたり、他の家事や育児と並行したり、日々の炊事というのは一つの作業だけに集中できないケースが多くあります。そんな様々なタスクのうち、加熱調理の部分をコンロとデジタルが助けてくれれば、少しゆったりした気持ちで家事に取り組めるようになるかもしれません。


本記事は、日経BP総研とSansan株式会社が共同で企画・制作した記事です。
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