※ 上の写真は電気自動車「EQC」。電気モーターを前後車軸にとりつけた「4MATIC」方式を採用。

 メルセデス・ベンツが電気自動車「EQC」を、9月4日にストックホルム「アルティペラグコンストハル」(ミュージアム)で発表した。同社が「毎日の生活に使える便利なエレクトリック・モビリティ」と定義するモデルだ。


 電気自動車は今、着実に増加している。先鞭をつけたのは日産・リーフ、それにBMWが「i」というサブブランドを作って開発したBMW・i3である。

伝統的なグリルをベースに新しさを追求した

 最近ではジャガーが「I-PACE(アイペース)」を発表し、日本でも9月26日に受注を開始した。ボルボもスポーティな電気自動車という独自のコンセプトを持つ「ポールスター」というサブブランドを展開。欧州での発売が近々に予定されている。


 メルセデスの場合は「EQ(イーキュー)」と名づけたサブブランドを立ち上げた。「エモーショナルインテリジェンス」を意味するそうだ。EQが最初に発表されたのは2016年の秋。その後も事あるごとに、さまざまなコンセプトがお披露目されてきた。今回のモデルにより、2年をかけてついに実車の発表にこぎつけたことになる。

EQCはSUVとしてデザインされた

メルセデスが手がける電気100%のクルマ

 EQCの特徴は、完全な電気自動車で、スタイリングは実用性を重視したSUVタイプ、そしてメルセデス・ベンツ車で評価されているデジタル技術(とりわけ安全装備とUX)を数多く採用しているところにある。モーターを前と後ろに1基ずつ搭載しており、出力は300kW。フル充電での航続可能距離は450キロ(NEDC=New European Driving Cycle)だ。


 デジタル技術で見るべきものも多い。安全面では「ドライビングアシスト」の機能が向上したことが挙げられる。なかでも「テイルバック・ファンクション」が新しい。これは高速巡航中に渋滞している車両に追突しないための機構だ。車両が自動的に速度を落とすなどして衝突を回避する手助けをするという。

さまざま充電方式に対応するEQC

本記事は、日経BP総研とSansan株式会社が共同で企画・制作した記事です。
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