果たして、4台でエントリーしたレベリオン・ウィリアムズeスポーツが圧倒的な速さを見せ、1位、3位、6位、そして18位に入賞。2位はプライベートチームながらLMP1で実際のWEC(世界耐久選手権)に参戦しているコデワ(チーム名はByKolles)が獲得した。


 TOYOTA GAZOO Racingは、8号車が11位に、7号車が14位でフィニッシュ。同チームが連覇してきた実際のレースと、バーチャルなレースには(おそらく)大きな違いがあることを教えてくれた。


 一つの良い例は、TOYOTA GAZOO Racingの8号車に乗ったブレンドン・ハートリー選手のクラッシュだ。


 トヨタ自動車TOYOTA GAZOO Racingによると、原因はハートリー選手が使用したPCの性能によるものだという。「車両操作と車両の動きにわずかなタイムラグが出て、制御不能になってしまったことが原因でした」と説明された。


 レース自体も、一度に多くのドライバーがアクセスしたため、レースサーバーの負荷が大きく、サーバーダウンが2度発生。レッドフラッグ(レース中断のサイン)となった。


 eモータースポーツには、解決しなくてはならない課題がいろいろあるということだろう。


 それでも、トヨタ自動車 TOYOTA GAZOO Racingでは前向きだ。「ファンの皆様とのコミュニケーションや、将来のレーシングドライバーの裾野を広げる活動の一つとして、さまざまな場でeモータースポーツを活用してまいります」とする。


 実際のル・マン24時間レースは、2020年9月19日から20日にかけて開催されることが決まっている。そこに向けて、各チームはすでに動き出した。バーチャルとリアル、二つの楽しさを今年は味わえることになる。


優勝したレベリオン・ウィリアムズeスポーツ(写真=レベリオン)
優勝したレベリオン・ウィリアムズeスポーツ(写真=レベリオン)