国内
公開日: 2021.03.28
JDSCが「AI活用による不在配送問題の解消」のフィールド実証実験を実施
AIと電力データの活用で不在配送をおよそ20%減少
JDSCが佐川急便、東京大学大学院 越塚登研究室・田中謙司研究室、横須賀市、グリッドデータバンク・ラボ 有限責任事業組合と共同で、「AI活用による不在配送問題の解消」に向けたフィールド実証実験を実施、その結果不在配送をおよそ20%減少させられたと、3月26日に発表している。JDSCをはじめとした5者は昨年の10月から12月にかけて、横須賀市の150世帯を対象に「AI活用による不在配送問題の解消」に向けた世界初となるフィールド実証実験を実施した。
JDSCのAIを用いた電力データ解析・活用技術を用いて、東大越塚研究室、田中研究室と連携により、AIが配送ルートを示すシステムを開発。電力データを基に在宅・不在を解析して、配送ルートを作成、佐川急便の配送実績データでシミュレーションを行った結果、不在配達の削減だけでなく、総配達時間の短縮にも寄与することが分かった。

さまざまなドライバーで配送を実施、同様な結果を確認
同システムを活用して昨年の10月から12月にかけて実施した「AI活用による不在配送問題の解消」のフィールド実証実験では、その地域の担当ドライバーや代走ドライバーなど、さまざまなドライバーで配送を行ったが、各ドライバーで不在率の削減効果の差は見られず、それぞれ同様の結果が確認できた。一方で、「最短距離ルート」ではなく「不在宅を回避したルート」をとる形での配送となるため、総走行距離と稼働時間は増加傾向になることも分かっている。
JDSCは今後、さらなる改善を目指して今年中に再度実証実験を行い、上走行距離と稼働時間を同等に抑えつつ、不在率の削減を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
JDSC プレスリリース
https://jdsc.ai/news/news-802/
JDSCのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000040467.html
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