NECがローカル5Gを活用した無人化施工の実証実験を実施、車載カメラの映像を遠隔操作室モニタに表示が可能に

▼ ニュースのポイント
① NECが屋外実験ヤードでローカル5G活用の無人化施工の実証実験を実施
② 移動する建機の位置と通信速度の情報を組み合わせ、通信状況の視覚化方法を確認
③ HDカメラの映像を遠隔操作室のモニタに表示

NECがローカル5G活用の無人化施工の実証実験を実施

　日本電気（NEC）が、熊谷組や京セラと熊谷組技術研究所屋外実験ヤードにおいて、ローカル5Gを活用した無人化施工の実証実験を実施したと、8月22日に発表している。

　ICT技術を活用する「i-Construction」に関する取り組みが進んでおり、災害補修時における二次災害予防のために無人化施工技術に注目が集まっている。全ての建設プロセスを無人化し、それをさらに高度化させるには4Kによる車載カメラ映像の高品質化や、従来比で高速かつ低遅延で伝送できる無線通信システムの適用が求められる。

　そういった背景からNECなどは、無人化施工に不整地運搬車の自動運転を組み込んだローカル5Gの屋外試験環境下で、建機の遠隔操作と自動運転の実証実験を開始。熊谷組技術研究所屋外実験ヤードで移動する建機の位置と通信速度の情報を組み合わせ、通信状況を視覚化する方法を確認した。

車載カメラ映像を「K5G-C-100A」を通じて伝送

　同実証実験では建設機械にHDカメラと、京セラ製ローカル5G対応デバイス「K5G-C-100A」を搭載。HDカメラからの映像をIPネットワークの上回り回線からパケット伝送し、遠隔操作室のモニタに表示できるシステムを活用。

　熊谷組技術研究所屋外実験ヤードでスループットや遅延時間測定に関する基礎実験を実施し、屋外ヤードでの高い上りリンクスループットや、低遅延の達成ができることを確認した。

（画像はプレスリリースより）


▼外部リンク

日本電気
https://jpn.nec.com/

日本電気のプレスリリース（PR TIMES）
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000078149.html

▼ 会社概要
日本電気は、社会公共事業や社会基盤事業、エンタープライズ事業、ネットワークサービス事業などを展開する電機メーカーで、製造や流通・サービス、金融などの民需企業向けにシステムやサービスを提供している。

社名：日本電気株式会社
代表取締役 執行役員社長 兼CEO：森田 隆之
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