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海外 2021.07.10

Verizon、災害地域で緊急に高速通信回線を確保する「THOR」を発表

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▼ ニュースのポイント
①VerizonがFordのトラックをベースに移動基地局車両を開発・公開した。
②災害現場最前線に利便性の高い優れた通信インフラを提供する。
③ドローン機能展開にも対応、災害テクノロジーとして期待。

5Gや衛星アップリンクなどの技術を用いる「THOR」を公開

 Verizonは米国時間の7月7日、世界で続発する自然災害の被災現場や緊迫した軍事環境活動下でも、高品質の通信とアプリケーションを提供できる専用の移動基地局車両「THOR」を開発し、その第1弾デモ機を公開した。



 独自に改造したFordのピックアップトラック「F650」をベースにしたもので、Verizonの5Gウルトラワイドバンド(次世代型超広帯域無線通信)や、衛星アップリンクなどの無線技術を活用している。同社のモバイルエッジコンピュータ(MEC)も搭載しており、緊急事態の発生している現場へ優れた通信環境と高度なコンピューティングソリューションを合わせて提供できるとする。

深刻さを増す世界の災害

 「THOR」は、「Tactical Humanitarian Operations Response(戦術的人道主義活動対応)」を目的として開発された世界初の移動車両で、この目的の頭文字から名付けられている。

 この「THOR」プロトタイプは、Verizonが国防総省のNavalX、SoCol Tech Bridgeと締結している継続的なパートナーシップのもと開発したもので、このほど米国の海兵隊ミラマー航空基地で公開された。

 5G技術が今後広く普及し、身近なものとして活用されるようになっても、状況によっては、必要性が高いにもかかわらず、その恩恵が得られない場合があり得る。昨今頻発する熱波での山火事消火活動やハリケーン・竜巻による被害発生時など、甚大な被害をもたらす自然災害はその代表的なケースだ。また、軍事的に緊迫した状況下での活動時なども該当ケースとして考えられる。

 このようなきわめて厳しい環境下でも、活動を支えられる通信インフラとアプリケーションが柔軟に、機動的に、安定して提供できれば、その利便性は非常に高く、多くの人々を救うものになると期待されるだろう。

 「THOR」はそうした発想から生み出されたもので、5G技術を活かしたモバイルネットワークの提供を移動基地局として可能にしているほか、商用衛星オプションやタブレットからの遠隔操作機能などを備える。

 また、さまざまな商用ドローンとの連携が可能で、捜索・救助活動用のドローンを配備・運用したり、現場の状況をいち早く捉えてリスク評価に活用したりすることができるテザー型ドローンも搭載した。

 最前線で活躍する緊急対応要員の人々や、被災した市民に役立つ安心・安全のための災害テクノロジーとして、今後のさらなる技術開発と早期の実用化が望まれるだろう。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Verizon プレスリリース
https://www.verizon.com/about/news/verizon-frontline-unveils-thor

▼ 会社概要
Verizonは、NYに本社を置く大手電気通信事業者。社名はラテン語で真実を意味する「Veritas」と、英語で地平線を意味する「Horizon」の造語による。米国最大の携帯事業者であるベライゾン・ワイヤレスを傘下に持ち、固定通信領域でも幅広く事業を展開、グローバルネットワーク・セキュリティ・クラウドサービス、各種ITソリューションの提供を行っている。

社名:Verizon Communications Inc.
CEO:Hans Vestberg
本部:New York, NY, USA

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