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海外 公開日: 2022.04.03

Mojo Visionがスマートコンタクトレンズの新プロトタイプを発表、SF的情報ビジョンもついに実現へ?

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▼ ニュースのポイント
①情報を視界に映し出す視線操作型のスマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」の最新プロトタイプが公開された。
②世界最小で最も高精細なLEDディスプレイなどを搭載、Invisible Computingの実現へ。
③遅延なくARコンテンツなどにも対応、まずはスポーツ領域での活用を視野に入れる。

「身につけている」感ゼロのスマートウェアラブルデバイス最前線

 Mojo Visionは米国時間の3月30日、開発中のスマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」の最新プロトタイプについて発表した。業界初の機能を多数搭載した画期的モデルで、このプロトタイプ開発に成功したことは、非常に大きな一歩になるとしている。

 最新プロトタイプの「Mojo Lens」は、必要とするタイミングで視界に求める情報が入手され、提示される次世代デバイス。通常のコンタクトレンズと同様の装着感を実現しているため、ユーザーは何の違和感もなく、物理的なスクリーンに目を落としたり、周囲の環境から目を離す、そこへの集中力を失うといったりすることもない状態で、タイムリーな情報にアクセスできる。

 Mojo Visionでは、これを「Invisible Computing」と呼び、テクノロジーと人間、デバイスと人々の関係を大きく変革するものとする。

 最新プロトタイプの開発に当たっては、ARコンテンツを投影するためのディスプレイや光学系、データストリーミングの効率化を促進する低遅延通信プロトコルなど、新たな技術開発が必要となり、生み出されたモデルには、これら分野横断的な開発・進化の成果がギュッと凝縮されているという。



屋内外で快適に利用可能、目を閉じた状態でも情報が視える!

 最新の「Mojo Lens」には、世界最小、最も密度が高く高精細な、直径0.5ミリ、1インチ当たり14,000ピクセルのマイクロLEDディスプレイが搭載された。

 ピクセルピッチ1.8マイクロメートルのこのディスプレイは、Mojo Visionの設計したマイクロオプティックとカスタムシリコンバックプレーンチップとの組み合わせにより、屋内でも屋外でも、ユーザーが目を閉じた状態の時でさえ、テキストや立地グラフィックス、高解像度ビデオを網膜上に投影、美しく視認可能とする。

 データは5GHz無線機で受信、「ARM Core M0プロセッサ」で表示制御を行う。無線には、Bluetooth LEより効率的で高速な独自の通信プロトコルを採用しているといい、これによって超低遅延での通信が実現されている。

 ARコンテンツの体験においては、それをどうユーザーの思い通りに動かせる設計とするかがポイントとなる。そこで最新の「Mojo Lens」にはカスタム設定された加速度計、ジャイロスコープ、磁力計を搭載し、装着ユーザーの目の動きを継続的に追跡、その動きに合わせて画像の静止など、コントロールが可能な仕組みとした。

 独自のモーションセンシングアルゴリズムと組み合わせることにより、「Mojo Lens」の視線追跡能力は、現在の主要なAR・VRの光学視線追跡システムよりはるかに正確で、視線によるなめらかな操作という優れたユーザー体験を実現する重要要素になっているという。

 視線ならば究極のハンズフリーコントローラーとして機能し、誰もが素早く目立たず、正確に、また楽に操作できる。

電源システムや安全性・信頼性は医療グレードで

 「Mojo Lens」の電源には、医療グレードのマイクロバッテリー、Mojo Visionが開発した独自の電源管理集積回路、ワイヤレス充電コンポーネントなどが採用されている。

 今後はさらに改善を施し、最終製品ではユーザーが終日装着できるように最適化、FDAの臨床試験をクリアする信頼性と安全性を確保したアイテムへとテストを重ねていくとした。

 また開発の次のステップとして、パートナーとともに実施する大規模なユーザーテストと分析、ソフトウェアアプリケーションのプロトタイプ制作、システムと製品の全体的な最適化といった工程を挙げる。

 同社では近く健常者を対象とした臨床試験に加え、視覚障がい者を対象とするレンズの臨床評価を開始し、矯正不可能な視力低下などの問題を抱える多くの人々を支援する取り組みを進めていきたいとした。

 すでに進んでいるパートナー企業との共同研究では、主にスポーツ領域の取り組みが挙げられ、Adidas Runningや18Birdiesといったフィットネスブランドがこれに参画している。

 トレーニングデータとリアルタイムの統計データを、装着したアスリートらの視界にハンズフリーで提供し、ワークアウトやトレーニング中にも高い集中力を維持したまま、必要なインサイトを素早く得てパフォーマンスを最大化するといった活用方法が想定されているという。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Mojo Vision プレスリリース
https://www.mojo.vision/news/

▼ 会社概要
Mojo Visionはコンタクトレンズ型の拡張現実ウェアラブルコンピュータ(スマートデバイス)開発を進めるテクノロジー・ベンチャー。先駆的製品やプラットフォーム開発に長けた技術専門家チームを有し、AppleやGoogle、Amazon、Microsoftといった主要テクノロジー企業出身のエンジニアらによって設立されている。

社名:Mojo Vision Inc.
CEO:Drew Perkins
所在地:米国・Saratoga, California

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