海外
公開日: 2021.10.04
Qualcommがスイートの強化と最新IoTaaS提供へ、各種産業のデジタル変革を促進
▼ ニュースのポイント
①QualcommがイベントでIoT関連の新たな取り組みに関する発表を行った。
②スマートソリューション導入に寄与する「Qualcomm IoT Services Suite」がさらに機能を強化して登場。
③30以上の業種向けになったIoTaaSを新たに提供することも明らかにした。
Qualcommは主要チップメーカーとして、さまざまなかたちでIoTによるスマートシティの実現へ向けた動きへ関わってきており、2020年にはスマートソリューションの導入を検討する企業などに向けたプロダクツとして「Qualcomm IoT Service Suite」を発表、デジタルトランスフォーメーションの実現を支援してきた。

今回のイベントでは、この「Qualcomm IoT Service Suite」のプラットフォーム強化の実施と、30以上の特定業種向けとしたIoTaaSを新たに提供していく方針であることが明らかにされている。
「Qualcomm IoT Service Suite」は、AIやエッジコンピュータ、プライベートネットワーク、クラウド環境やオンプレミス環境でのプラットフォーム、5Gを含む接続、IoTプロジェクトに必要な各種ハードウェアやミドルウェア、ソフトウェア、管理・分析ツール、コミュニケーションツールなど、さまざまな展開を含んだ製品で、グローバルな産業のデジタル化を促進、多様な社会のインフラストラクチャとサービスの変革を加速させ、スマートシティの実現基盤になるものと目されている。
QualcommはこのSuiteについて、今回さらに機能を強化し、ローコード開発によりドラッグ&ドロップでデプロイできる機能や、デバイス導入と管理の自動化機能、効率的なデバイス設定とカスタマイズ可能なUI、業務効率化に寄与する統合的なSOP(標準操作手順書)のワークフロー機能の追加、さらにエッジAIとクラウドの統合による拡張性と効率性の向上を図るといった改善を施した。
個々バラバラに開発・導入することでかかっていたその都度の投資をなくし、合理的に一括してその業種に適した仕組みをロールアウトできるようになるからだ。これを導入する企業や団体は、これまで数カ月から数年を要していた長い開発プロセスの期間を、数週間にまで縮められるという。
例えば、ドローンサービスなどを展開するFlightOpsの場合、「Inspection as-a-Service」の活用で、建設現場でのインシデント検知や屋上における検査展開、より複雑な空域における複雑なミッションを安全・安心に実行する基盤の構築、5Gも活用した運用の拡張、自然災害時の緊急対応・支援機能などをスムーズに実現させることができている。
また「Smart Asset Management as-a-Service」の場合、サプライチェーンの可視化に特化したソリューションが提供され、トラッキングやコンプライアンス、業務効率性の向上などが実現できるとされる。
「Traffic Management as-a-Service」ならば、交通の流れや移動の計画的制御、環境条件などへの適応方法を再構築でき、あらゆる道路利用者の利便性を向上できるという。交通信号の最適化による渋滞の緩和や安全性向上、突発的なイベントや緊急事態の通知、それに伴う渋滞の事前回避なども実現可能だ。
すでにIoTエコシステムの牽引役となっている企業らが、複数の業種業界で活用を始めている。Qualcommによるこうしたサポートが広がっていくことで、グローバルなスマートシティ化とそこにある未来的で豊かな生活の実現が進んでいくだろう。
(画像はPixabayより)
▼外部リンク
Qualcomm Technologies プレスリリース
https://www.qualcomm.com/news/releases/
▼ 会社概要
Qualcomm TechnologiesはQualcommを親会社とする組織。主要グローバル企業として世界をリードするワイヤレス技術のトップメーカー、半導体設計開発メーカーとして事業を展開するQualcommのもと、その新産業における研究開発機能やエンジニアリング部門を担っている。
社名:Qualcomm, Inc.
CEO:Cristiano Amon
所在地:カリフォルニア州サンディエゴ
①QualcommがイベントでIoT関連の新たな取り組みに関する発表を行った。
②スマートソリューション導入に寄与する「Qualcomm IoT Services Suite」がさらに機能を強化して登場。
③30以上の業種向けになったIoTaaSを新たに提供することも明らかにした。
スマートソリューションを効率的かつ効果的に展開したい企業や団体を包括的に支援
Qualcomm Technologiesは米国時間の9月28日、サンディエゴ開催の年次イベント、第3回「Smart Cities Accelerate」において、自社のIoTプラットフォーム展開に関する現状や今後のビジョンを発表した。Qualcommは主要チップメーカーとして、さまざまなかたちでIoTによるスマートシティの実現へ向けた動きへ関わってきており、2020年にはスマートソリューションの導入を検討する企業などに向けたプロダクツとして「Qualcomm IoT Service Suite」を発表、デジタルトランスフォーメーションの実現を支援してきた。

今回のイベントでは、この「Qualcomm IoT Service Suite」のプラットフォーム強化の実施と、30以上の特定業種向けとしたIoTaaSを新たに提供していく方針であることが明らかにされている。
「Qualcomm IoT Service Suite」は、AIやエッジコンピュータ、プライベートネットワーク、クラウド環境やオンプレミス環境でのプラットフォーム、5Gを含む接続、IoTプロジェクトに必要な各種ハードウェアやミドルウェア、ソフトウェア、管理・分析ツール、コミュニケーションツールなど、さまざまな展開を含んだ製品で、グローバルな産業のデジタル化を促進、多様な社会のインフラストラクチャとサービスの変革を加速させ、スマートシティの実現基盤になるものと目されている。
QualcommはこのSuiteについて、今回さらに機能を強化し、ローコード開発によりドラッグ&ドロップでデプロイできる機能や、デバイス導入と管理の自動化機能、効率的なデバイス設定とカスタマイズ可能なUI、業務効率化に寄与する統合的なSOP(標準操作手順書)のワークフロー機能の追加、さらにエッジAIとクラウドの統合による拡張性と効率性の向上を図るといった改善を施した。
合理的なエンドツーエンドのソリューションで導入・開発期間も大幅に短縮
新たに提供の方針を示した、30以上の特定業種向けとして最適化済みの最新「IoT as-a-Service(IoTaaS)」は、これまでスマートソリューションの導入やDX化でかかっていた費用やコストを最小化することに寄与する。個々バラバラに開発・導入することでかかっていたその都度の投資をなくし、合理的に一括してその業種に適した仕組みをロールアウトできるようになるからだ。これを導入する企業や団体は、これまで数カ月から数年を要していた長い開発プロセスの期間を、数週間にまで縮められるという。
例えば、ドローンサービスなどを展開するFlightOpsの場合、「Inspection as-a-Service」の活用で、建設現場でのインシデント検知や屋上における検査展開、より複雑な空域における複雑なミッションを安全・安心に実行する基盤の構築、5Gも活用した運用の拡張、自然災害時の緊急対応・支援機能などをスムーズに実現させることができている。
また「Smart Asset Management as-a-Service」の場合、サプライチェーンの可視化に特化したソリューションが提供され、トラッキングやコンプライアンス、業務効率性の向上などが実現できるとされる。
「Traffic Management as-a-Service」ならば、交通の流れや移動の計画的制御、環境条件などへの適応方法を再構築でき、あらゆる道路利用者の利便性を向上できるという。交通信号の最適化による渋滞の緩和や安全性向上、突発的なイベントや緊急事態の通知、それに伴う渋滞の事前回避なども実現可能だ。
すでにIoTエコシステムの牽引役となっている企業らが、複数の業種業界で活用を始めている。Qualcommによるこうしたサポートが広がっていくことで、グローバルなスマートシティ化とそこにある未来的で豊かな生活の実現が進んでいくだろう。
(画像はPixabayより)
▼外部リンク
Qualcomm Technologies プレスリリース
https://www.qualcomm.com/news/releases/
▼ 会社概要
Qualcomm TechnologiesはQualcommを親会社とする組織。主要グローバル企業として世界をリードするワイヤレス技術のトップメーカー、半導体設計開発メーカーとして事業を展開するQualcommのもと、その新産業における研究開発機能やエンジニアリング部門を担っている。
社名:Qualcomm, Inc.
CEO:Cristiano Amon
所在地:カリフォルニア州サンディエゴ
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