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海外 2021.02.10

クラウド市場シェアでAlibabaが4位に、沈むIBM

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成長を続けるクラウドインフラ市場

 Synergy Research Groupは2月2日、2020年第4四半期のクラウドインフラ市場に関する調査結果を発表した。

 クラウドインフラという場合、一般にクラウドコンピューティングを提供するハードウェア要素とソフトウェア要素の両方が含まれ、ネットワーク機器やサーバーなどのハードウェアから仮想化リソース、ストレージ、ネットワーク基盤などの全体を指すが、Synergy Research GroupではIaaS、PaaS、ホステッドプライベートクラウドを合わせたものと定義し、そのサービス市場について調査している。

 公開された調査レポートによると、世界のクラウドインフラ市場は、前年同期比で35%の成長を記録し、前四半期に比べ企業からの支出が40億ドル増加、370億ドル強の市場規模にまで伸長した。

 特筆点として、2四半期連続で前年同期比の成長率上昇を記録した点が挙げられており、このような顕著な拡大傾向が続くのは、こうした大規模かつ高成長の市場の場合、非常に稀なことであると指摘されている。

 この第4四半期の結果を受け、推計された2020年通年の市場収益は1,290億ドルとなった。なお市場成長の動向に地理的差異はほぼみられず、世界全地域で力強い伸びが確認された。



市場シェアトップ5の順位に変化

 市場の大部分を占めるのはパブリックIaaSとPaaSサービスで、これらは2020年第4四半期に前年同期比36%の伸びをみせている。大手クラウドプロバイダーの市場優位性は、パブリッククラウド領域で顕著となっており、トップ5の企業が市場全体のシェア80%を占めた。

 IaaS、PaaS、ホステッドプライベートクラウドを合計したクラウドインフラ市場の主要企業におけるシェア動向をみると、Amazon(AWS)が約32%で首位に立っている。2位はMicrosoftの約20%だ。3位にはGoogleが約9%で入っている。続く4位は約6%を占めたAlibabaで、IBMは5位に沈んだ。

 トップ5では、Microsoftが直近4年でシェアを10ポイント伸ばす目立った成長をみせている。GoogleとAlibabaも緩やかながら成長基調にある。シェアを下げているのはIBMで、首位のAmazonは約32~34%の市場シェアを安定して保っており、成長する3ベンダーにシェアを奪われてはいない。

 全体として市場シェアを失っているのはIBMを除くと「Others」に分類される小規模プロバイダーで、直近4年、16四半期の間に13ポイントもの低下になった。それだけAmazon、Microsoft、Google、Alibabaの4ベンダーによる寡占化が進んだといえる。

 だがSynergy Research GroupのチーフアナリストであるJohn Dinsdale氏は、2強のAmazonとMicrosoftの地位に揺らぎがないことは認めつつ、市場がそれらを除いてなお年間30%を超える成長率を続けていることから、多くの小規模クラウドプロバイダーにもまだまだ成長の機会があるとコメントした。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Synergy Research Group プレスリリース
https://www.srgresearch.com/

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