海外
公開日: 2022.03.05
Mac版OneDrive同期アプリがApple Siliconネイティブ対応に、利便性・安定性向上
▼ ニュースのポイント
①OneDrive同期アプリがApple Silicon上でネイティブ動作するようになった。
②OneDriveのフォルダバックアップ機能のパブリックプレビュー情報も発表。
③5GBまでならサブスク不要、追加費用なしで利便性・安定性向上と期待。
「OneDrive」利用においても、Apple Siliconのパフォーマンス向上をフルに活かして作業できるようになることを示しており、まさに待望の発表となった。

公開は「Generally Available」版とされており、誰もが利用できる一般公開での提供開始になる。バージョン22.022以降が対象で、今後数回のリリースにより、ユーザーへ自動アップデートが適用されていくとアナウンスされている。
従来の「OneDrive」同期アプリはIntel CPU向けのみの提供となっており、「Rosetta 2」経由で用いるしかなかった。これによるオーバーヘッドはさほど大きくないとみられるが、バッテリーやRAM消費などの最適化はなされていなかったため、省エネで高パフォーマンスなApple Siliconならではの恩恵が、「OneDrive」アプリ最新版では十分に受けられるようになると考えられる点で朗報といえる。

この機能は、デスクトップやドキュメントフォルダなどに保存されているファイルを、自動で「OneDrive」に移動・バックアップしていけるもので、OSの設定や表面上の利用操作は変えることなく機能させられる。
デバイスの破損や盗難・紛失など、万が一の事態が生じた場合にも、データを失うことなく、「OneDrive」から取り出せるようになるといった安心を付与できる。
異なるデバイスやアプリ経由で目的のファイルにアクセスしたくなったシーンでも、シームレスにアクセスできるため、生産性の向上が期待できるというメリットもある。組織の内外でデータを安全に共有しやすくなり、コラボレーションも促進されるだろう。
企業などでは、IT管理担当者が環境設定を用い、Macユーザーにファイルのバックアップと保護を維持するための同機能実行を促したり、サイレントプロパティを用いてデスクトップ上やドキュメントフォルダ内のコンテンツを自動で「OneDrive」に移動させたりすることができるようになるともされている。
このアップデートはMonterey 12.1以降の全Macユーザーに適用され、利用に伴う追加費用などは発生しない。5GBまでのファイルであれば、サブスクリプションも不要で扱っていける。
ただし、Windows版ではピクチャフォルダのバックアップにも対応するが、このMac版ではこちらはまだサポートされていない。Microsoftでは、ピクチャフォルダを含むより多くのフォルダについて、サポートしていくことを検討中という。
フォルダバックアップ機能のパブリックプレビュー版は、現在、Insiderリングの25%で有効化されており、今後数週間かけて段階的に提供範囲が拡大されていく予定となっている。
できる限り早く体験・評価したいユーザーは、Insider Previewへの更新を有効化し、リングに参加、対応するバージョン20.033へ「OneDrive」同期アプリのアップデートを行うと良い。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Microsoft プレスリリース(公式ブログ発表記事)
https://techcommunity.microsoft.com/t5/
▼ 会社概要
Microsoftはソフトウェア、ハードウェアなど情報通信関連の製品やサービスを開発・販売する世界的企業。1985年にPC用OSのWindowsを開発した。多くの買収企業事業も傘下に置き、Alphabet、Amazon、Apple、Metaとともに情報テクノロジー企業のビッグ5をなす1社ともなっている。
社名:Microsoft Corporation
CEO:Satya Nadella
所在地:米国・One Microsoft Way Redmond, Washington
①OneDrive同期アプリがApple Silicon上でネイティブ動作するようになった。
②OneDriveのフォルダバックアップ機能のパブリックプレビュー情報も発表。
③5GBまでならサブスク不要、追加費用なしで利便性・安定性向上と期待。
待望のMac版OneDrive同期アプリでの対応
Microsoftは現地時間の2月28日、Mac OS版のクラウドストレージ「OneDrive」同期アプリについて、M1、M1 Pro、M1 MaxといったApple Silicon(Appleの独自開発プロセッサ)上でネイティブ動作するものとしたことを発表した。「OneDrive」利用においても、Apple Siliconのパフォーマンス向上をフルに活かして作業できるようになることを示しており、まさに待望の発表となった。

公開は「Generally Available」版とされており、誰もが利用できる一般公開での提供開始になる。バージョン22.022以降が対象で、今後数回のリリースにより、ユーザーへ自動アップデートが適用されていくとアナウンスされている。
従来の「OneDrive」同期アプリはIntel CPU向けのみの提供となっており、「Rosetta 2」経由で用いるしかなかった。これによるオーバーヘッドはさほど大きくないとみられるが、バッテリーやRAM消費などの最適化はなされていなかったため、省エネで高パフォーマンスなApple Siliconならではの恩恵が、「OneDrive」アプリ最新版では十分に受けられるようになると考えられる点で朗報といえる。

フォルダバックアップ機能でより安心・便利に
今回の発表では、あわせて「OneDrive」のフォルダバックアップ機能(Known Folder Move)についてもMac OSサポートが進み、パブリックプレビュー版で公開された。この機能は、デスクトップやドキュメントフォルダなどに保存されているファイルを、自動で「OneDrive」に移動・バックアップしていけるもので、OSの設定や表面上の利用操作は変えることなく機能させられる。
デバイスの破損や盗難・紛失など、万が一の事態が生じた場合にも、データを失うことなく、「OneDrive」から取り出せるようになるといった安心を付与できる。
異なるデバイスやアプリ経由で目的のファイルにアクセスしたくなったシーンでも、シームレスにアクセスできるため、生産性の向上が期待できるというメリットもある。組織の内外でデータを安全に共有しやすくなり、コラボレーションも促進されるだろう。
企業などでは、IT管理担当者が環境設定を用い、Macユーザーにファイルのバックアップと保護を維持するための同機能実行を促したり、サイレントプロパティを用いてデスクトップ上やドキュメントフォルダ内のコンテンツを自動で「OneDrive」に移動させたりすることができるようになるともされている。
このアップデートはMonterey 12.1以降の全Macユーザーに適用され、利用に伴う追加費用などは発生しない。5GBまでのファイルであれば、サブスクリプションも不要で扱っていける。
ただし、Windows版ではピクチャフォルダのバックアップにも対応するが、このMac版ではこちらはまだサポートされていない。Microsoftでは、ピクチャフォルダを含むより多くのフォルダについて、サポートしていくことを検討中という。
フォルダバックアップ機能のパブリックプレビュー版は、現在、Insiderリングの25%で有効化されており、今後数週間かけて段階的に提供範囲が拡大されていく予定となっている。
できる限り早く体験・評価したいユーザーは、Insider Previewへの更新を有効化し、リングに参加、対応するバージョン20.033へ「OneDrive」同期アプリのアップデートを行うと良い。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
Microsoft プレスリリース(公式ブログ発表記事)
https://techcommunity.microsoft.com/t5/
▼ 会社概要
Microsoftはソフトウェア、ハードウェアなど情報通信関連の製品やサービスを開発・販売する世界的企業。1985年にPC用OSのWindowsを開発した。多くの買収企業事業も傘下に置き、Alphabet、Amazon、Apple、Metaとともに情報テクノロジー企業のビッグ5をなす1社ともなっている。
社名:Microsoft Corporation
CEO:Satya Nadella
所在地:米国・One Microsoft Way Redmond, Washington
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