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海外 公開日: 2022.03.14

TikTokが独自の音楽配信PF「SoundOn」をリリース、アーティスト支援の強化に

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▼ ニュースのポイント
①TikTokが独自の音楽マーケティング・配信プラットフォーム「SoundOn」の運用開始を発表した。
②配信無料、アーティストが直接アップロードしてロイヤリティを獲得できる。
③視聴者分析や専門家アドバイス、他のプラットフォームへの配信、プロモーションサポートなどの各種機能・サービスも提供。

TikTokから生まれる流行、新人アーティストの誕生もさらにここから

 TikTokは米国時間の9日、独自の音楽マーケティングと配信にかかるオールインワン・プラットフォーム「SoundOn」を新たに立ち上げたことを発表した。アーティストがTikTokアプリに自身の楽曲を直接アップロードし、発表・配信していくことができる。

 TikTokは若年層を中心に高い人気を誇り、このプラットフォーム上で取り上げられ、話題となったものが軒並みトレンドになるなど、昨今高い注目を集めている。音楽業界にも多大な影響を与えているが、「SoundOn」の開始により、さらにその傾向は強まることが予測される。

 「SoundOn」は、アーティストが自身のクリエイティブな声を活かし、ファンを増やして世界に自らの楽曲を直接届けていける、TikTokオリジナルのプロモーション機能を有した配信プラットフォーム。

 利用するアーティストは自分の音楽を直接TikTokにアップロードし、その音楽が他で利用されると、ロイヤリティを得ることができる。配信は無料で行え、初年度は100%、その後は90%のロイヤリティがクリエイターに無期限で還元されるという。

 楽曲は、TikTokの親会社であるByteDanceの音楽ストリーミングサービス「Resso」や「TikTok」で配信できるほか、「Apple Music」や「Spotify」、「Pandora」、「Deezer」、Tencentの「Joox」といった他のグローバルなストリーミングプラットフォームにもアップロード、配信できる仕様ともなっている。

 よって幅広くファンのロイヤリティを確保、多様なストリーミングサービスやDSPでオーディエンス層を構築していくことに役立つとされる。



多角的サポートでアーティストの発掘・成長を支援

 「SoundOn」はベータテスト期間を経て、現在、米国、英国、ブラジル、インドネシアでのローンチを完了しており、今後はさらにカバーエリアを拡大していくとみられる。

 「SoundOn」を利用したアーティストは、配信機能だけでなく、専門チームによるアドバイスや、TikTokプラットフォームでのクリエイターマーケティング部門によるプロモーションサポート、自身のプロフィールページから楽曲へのリンクを設けられるTikTok楽曲タブの使用、レコード契約や出版契約の支援、著名作曲家・クリエイターらとのコラボレーションの機会創出など、多岐にわたるサービスが提供されるものともなっている。

 オーディエンス分析のような機能も利用でき、新人アーティストには嬉しい環境が整っているといえるだろう。Muni LongやGames We Play、Abby Roberts、Chloe Adamsらは、すでに「SoundOn」から成功を収めた最初のスターたちであるともされた。

 TikTokでは、新人アーティストやクリエイターは、もともとTikTok内の活気あるコミュニティに欠かせない存在であり、「SoundOn」は、彼らが本格的なプロとしてのキャリアの第一歩を踏み出すことをサポートするものになるとしている。

 そして「SoundOn」チームとして、参加するクリエイターらが大きなステージに立つまでのサポートを行い、新たな才能が花開いていくことを推進したいとし、「SoundOn」がますます多様化し成長する世界の音楽業界に貢献していくことを期待しているともした。

(画像はPixabayより)


▼外部リンク

TikTok プレスリリース
https://newsroom.tiktok.com/en-us/

TikTok 「SoundOn」
https://www.soundon.global/

▼ 会社概要
TikTokは動画に特化したソーシャルネットワーキングサービス「TikTok」を展開する企業。親会社はByteDance(字節跳動)で、中国市場で展開された「抖音」の国際版が現在のTikTokに当たる。現在はニューヨークやロンドン、パリ、ベルリン、ドバイ、ソウル、シンガポール、東京などにもサービスオフィスを構える。

社名:TikTok Ltd.
CEO:周受資
所在地:ケイマン諸島

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