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海外 公開日: 2022.05.30

Walmartがドローン配達サービスを6州で拡大、商品はより迅速・簡単に手元へ

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▼ ニュースのポイント
①Walmartが米国でのドローン商品配達サービスを、6州400万世帯に拡大提供すると発表した。
②DroneUpの協力を得てサービス提供を進める。
③朝8時~20時、最短30分で10ポンドまでの商品荷物を受け取れる。

試験提供サービスの対象地域を拡大

 米Walmartは現地時間の5月24日、昨年より試験的に取り組みを開始しているドローンでの商品配達サービスについて、新たにアリゾナ、アーカンソー、フロリダ、テキサス、ユタ、バージニアの6州、400万世帯を対象地域に追加、年内にも利用可能とすることを発表した。これにより、年間100万個以上の荷物をドローンで配達することになるとしている。



 Walmartでは、顧客が必要な時に必要な商品をスムーズに入手できるよう、デリバリー事業の拡大を進めてきた。最短2時間で届く「エクスプレス便」や、注文商品をそのまま冷蔵庫に入れられる「InHome便」など、工夫を凝らしたユニークなサービスを展開、買い物にかかる時間や費用を節約できるよう、多様な選択肢を用意している。

 顧客は朝8時から20時の間に、Walmartが取り扱う数万点の対象商品の中から必要なものを選び、注文すればよい。すると最短30分で自宅までドローンが空輸してくれるという。配達料は3.99ドル、重量合計10ポンドまでの商品を一度に注文可能だ。

顧客からの好評を受けて拡大へ

 これまで、すでにWalmartでは、ノースカロライナ州など一部地域でドローンによる商品配達を試験的に実施してきた。

 当初は急に薬が必要になったなど、緊急用で用いられることを想定していたが、平日の夜食を調達するのにすぐ使えるなど、利便性の高さから幅広いシーン・ニーズで利用されていることが明らかになったという。

 サービスの提供に当たっては、ドローン宅配サービスを手がけるDroneUpの協力を得て、対応店舗に同社のデリバリーハブを設置、FAA(連邦航空局)のガイドラインに沿った飛行操作を行う認定パイロットチームがオペレーションを管理する。

 商品は店舗から梱包されて出荷され、ドローンに搭載されて注文者の自宅の庭などまで飛行、ケーブルを用い、安全に、やさしく荷物を下ろすというかたちで届けられることになる。

 Walmartでは、自社サービスとしてこのドローン・ソリューションをDroneUpとともに展開させるだけでなく、地域社会にドローンインフラの利点を還元していきたいともする。インフラとして充実させ、技術発展にも寄与することで、他の企業のサービスも展開しやすくし、住民の生活利便性向上や地域経済の活性化を目指すという考えだ。

 例えば、保険や緊急サービス、不動産などの領域で、地元企業や自治体へドローンによる空撮ソリューションが浸透し、建設会社が現場の仕事進捗状況を遠隔監視できるようになるといったことを想定している。

 そのためにも、より多くの飛行データを収集し、ドローン業界全体に貢献することを目指したいとした。ドローンが暮らしを変える新ソリューションへと成長しつつある。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Walmart プレスリリース
https://corporate.walmart.com/newsroom/2022/05/24/

▼ 会社概要
Walmart Inc.は世界最大のスーパーマーケットチェーンを展開する企業。「Every Day Low Price(EDLP)」を掲げ、飛躍的成長を遂げてきた。その売上額は世界最大で、小売業として圧倒的地位を誇っている。Walton一族による同族経営企業としても知られる。

社名:Walmart Inc.
CEO:Doug McMillon
所在地:米国Bentonville, Arkansas

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