海外
公開日: 2022.01.17
Serve Roboticsが完全自律型歩道配達ロボットでの商業配送に成功、無人ロボット配送実用化へ大きな一歩
▼ ニュースのポイント
①Serve Roboticsがレベル4の自律性によるロボット商業配送に成功した。
②指定エリアを遠隔オペレーターを含む人間の介入ゼロで安全に配送運行実施。
③LAから世界の各地域へ、いよいよ次世代ロボットによる玄関口までの無人配送が現実味を増してきた。
レベル4は高度運転自動化のフェーズで、一定の区域など走行場所や走行速度、天候をはじめとする環境など、条件が揃っていれば人間の介入を全く必要としない自律的な無人走行を可能にする段階。
今回、Serve Roboticsが一部の商業配達において配備するとした次世代ロボットは、配送エリアとして指定し、ジオフェンスで囲んだ特定の運用領域内ならば、遠隔操作するオペレーターや安全確保のためにロボットの後をついていくスタッフなどを一切必要とせず、搭載された機能のみで日常的な安全走行と自律配送が行える。
ロボットの配達作業をそばで監視したり、助けが必要な場合に運転操作を引き継ぐため遠隔オペレーターを要したりする段階の配送ロボットが多い中、Serve Roboticsのこの成果は、無人配送ニーズを持つ業界待望の大きなマイルストーンになるとみられる。
ライダーや超音波などのアクティブセンサー、カメラなどのパッシブセンサーなど、複数のセンサーモダリティを搭載することで、交通量の多い都市の歩道でも、安全に運行することが可能だ。
もちろん、自動緊急ブレーキや高度な車両衝突回避の仕組み、フェイルセーフ緊急ブレーキなども必要不可欠な機能であり、これらを特別に開発して搭載したとしている。
こうしたServe Roboticsのレベル4運行が可能な新型ロボットにおける技術的躍進は、NVIDIAやOusterなどのパートナー協力によって実現されたものであることも明らかにされた。
ロボットなど各種自律型機械向けに設計されたNVIDIAのJetsonプラットフォームは、複雑な環境をリアルタイムで理解するために必要なAIコンピューティングに貢献しており、またOusterのライダーセンサーは小型・軽量で、電力効率にも優れたセンシング技術を実現、これらがより確実な自動運転能力を支えるものとして活かされている。
NVIDIAのプロダクトマネジメント、自律型機械ロボティクス担当者であるMurali Gopalakrishna氏は、今回の発表に際し、Serve Roboticsが今後もNVIDIAのJetson edge AI、Isaacロボットプラットフォームを活用し、技術的前進をさらに発展させていくものと期待する旨、コメントを寄せた。
Serve Roboticsでは、すでにロサンゼルスで数万件の配達ミッションを完了させている。今後は自社の次世代ロボットをより多くの地域に配備させ、Uber Eatsなどパートナーのデリバリーサービスで拡大展開させていきたいとしている。
(画像はPixabayより)
▼外部リンク
Serve Robotics プレスリリース
https://www.serverobotics.com/level-4-autonomy
▼ 会社概要
Serve Roboticsは、持続可能な自動運転ロボットによる配送体制を実現すべく、ゼロエミッション・ロボットの設計・開発・運用を進めている企業。2017年にPostmatesのロボット部門として立ち上げられ、2021年2月にはUber傘下となった同社から独立起業としてスピンオフ、ロサンゼルスとサンフランシスコで自動運転ロボットによる数万件の非接触型配達を成功させるまでになった。
社名:Serve Robotics
CEO:Ali K.
所在地:米国Redwood City, California
①Serve Roboticsがレベル4の自律性によるロボット商業配送に成功した。
②指定エリアを遠隔オペレーターを含む人間の介入ゼロで安全に配送運行実施。
③LAから世界の各地域へ、いよいよ次世代ロボットによる玄関口までの無人配送が現実味を増してきた。
業界待望のマイルストーン達成
自律型の歩道走行配達ロボットを製造するServe Roboticsは米国時間の13日、自律走行車メーカーとして初めて、レベル4の自律性による商業配送完了に成功したことを発表した。レベル4は高度運転自動化のフェーズで、一定の区域など走行場所や走行速度、天候をはじめとする環境など、条件が揃っていれば人間の介入を全く必要としない自律的な無人走行を可能にする段階。
今回、Serve Roboticsが一部の商業配達において配備するとした次世代ロボットは、配送エリアとして指定し、ジオフェンスで囲んだ特定の運用領域内ならば、遠隔操作するオペレーターや安全確保のためにロボットの後をついていくスタッフなどを一切必要とせず、搭載された機能のみで日常的な安全走行と自律配送が行える。
ロボットの配達作業をそばで監視したり、助けが必要な場合に運転操作を引き継ぐため遠隔オペレーターを要したりする段階の配送ロボットが多い中、Serve Roboticsのこの成果は、無人配送ニーズを持つ業界待望の大きなマイルストーンになるとみられる。
NVIDIAやOusterの技術協力で実現
Serve Roboticsの新型配送ロボットは、重要なナビゲーション機能に何重もの冗長システムを取り込むことで、高い安全性を確保する仕様となっている。ライダーや超音波などのアクティブセンサー、カメラなどのパッシブセンサーなど、複数のセンサーモダリティを搭載することで、交通量の多い都市の歩道でも、安全に運行することが可能だ。
もちろん、自動緊急ブレーキや高度な車両衝突回避の仕組み、フェイルセーフ緊急ブレーキなども必要不可欠な機能であり、これらを特別に開発して搭載したとしている。
こうしたServe Roboticsのレベル4運行が可能な新型ロボットにおける技術的躍進は、NVIDIAやOusterなどのパートナー協力によって実現されたものであることも明らかにされた。
ロボットなど各種自律型機械向けに設計されたNVIDIAのJetsonプラットフォームは、複雑な環境をリアルタイムで理解するために必要なAIコンピューティングに貢献しており、またOusterのライダーセンサーは小型・軽量で、電力効率にも優れたセンシング技術を実現、これらがより確実な自動運転能力を支えるものとして活かされている。
NVIDIAのプロダクトマネジメント、自律型機械ロボティクス担当者であるMurali Gopalakrishna氏は、今回の発表に際し、Serve Roboticsが今後もNVIDIAのJetson edge AI、Isaacロボットプラットフォームを活用し、技術的前進をさらに発展させていくものと期待する旨、コメントを寄せた。
Serve Roboticsでは、すでにロサンゼルスで数万件の配達ミッションを完了させている。今後は自社の次世代ロボットをより多くの地域に配備させ、Uber Eatsなどパートナーのデリバリーサービスで拡大展開させていきたいとしている。
(画像はPixabayより)
▼外部リンク
Serve Robotics プレスリリース
https://www.serverobotics.com/level-4-autonomy
▼ 会社概要
Serve Roboticsは、持続可能な自動運転ロボットによる配送体制を実現すべく、ゼロエミッション・ロボットの設計・開発・運用を進めている企業。2017年にPostmatesのロボット部門として立ち上げられ、2021年2月にはUber傘下となった同社から独立起業としてスピンオフ、ロサンゼルスとサンフランシスコで自動運転ロボットによる数万件の非接触型配達を成功させるまでになった。
社名:Serve Robotics
CEO:Ali K.
所在地:米国Redwood City, California
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