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海外 公開日: 2021.11.05

Miso RoboticsがFlippyの新バージョンを公開、できる調理作業を増やし厨房を自動化

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▼ ニュースのポイント
①Miso Roboticsが調理ロボットの最新モデル「Flippy 2」を発表した。
②省スペースで導入可能、調理前後の人によるサポートも不要に。
③あらゆる厨房に馴染み、有効に機能する未来の力として人手不足を補うソリューションとなる見込み。

「Flippy」が大幅進化、ファストフード店での活躍に期待

 Miso Roboticsは米国時間の11月2日、主力製品である調理ロボットの最新バージョンモデルとなる「Flippy 2」を発表した。初代の「Flippy」に比べ、調理前後の作業などできることが大幅に増加しており、厨房作業として2倍以上の作業をこなせるようになったとされている。

 「Flippy」は、Miso Roboticsがパートナーとするファストフードチェーン、White Castleとともに開発・試験運用を進めている調理ロボットで、2020年9月にシカゴ地域を中心にテスト導入、対象地域を広げながら検証を行ってきていた。この計画の中で得られた知見とフィードバックを基に、改良が施されたのが「Flippy 2」になる。

 ファストフード店のバックヤードは、集約的な労働が求められる環境で身体的負担が大きく、コストを最小化し生産性を高めるために設計されたごくコンパクトな厨房で、高温の油やグリルを扱うなど、働くスタッフにとって危険な面も少なくない。

 「Flippy 2」はこうした厨房環境を改善するとともに、生産効率を最大限に高められる調理ロボットになっている。



調理前の準備や調理済み食品の搬出など、人間のサポートに頼っていた部分もシームレスに自動化

 初代の「Flippy」は、これから調理していく食材に最初に触れ、フライバスケットに投入したり、調理が完了した食品を決められたホールディングエリアに置いてバスケットを戻したりといった、ロボット調理の前後作業に人間の手が必要だった。

 調理中の管理やチェック、調整によって安定した質で料理を仕上げるといった面では活躍していたものの、場面によってはロボットの両側に、1~2人の従業員がつく必要があったほか、管理の自動化も進んでいなかったため、調理プロセスとしてシームレスに機能するものとなっていない点に課題があったという。

 新しい「Flippy 2」は、調理前の食材を前にすると、AIビジョンによってそれが何かを自動的に識別、適切にピックアップし、加熱のための正しいフライバスケットへ入れて調理を完了させ、保温ホールディングエリアに運び、置いておくところまで、自立して行える。

 これによりシステム処理能力は30%向上、生産性が高まり、大量生産・注文処理が求められるファストフードチェーンバックヤードでの1時間当たり調理済みバスケット約60個を作り出せるようになった。人との接触が減少したことで、バスケット移動時の油漏れや火傷などのリスクも低減できると考えられている。

 デザイン面もより洗練された設計となったことから、通路への侵入度合いを56%縮小、高さも13%低くなり、省スペースで導入できるようになった。狭い厨房スペースを圧迫することもなく、清掃可能な表面全体を少なく抑え、管理の手間も軽減した。

 新開発のAutoBinシステムを搭載したことで、大量にポテトを揚げるといった作業だけでなく、少量のオニオンリングやチキンテンダーを調理するといった作業も可能になり、より幅広い飲食店へ高性能なフライ調理ソリューションを提供できるものとなったとも解説されている。

 厨房調理の自動化が進めば、繁忙時も限られたスタッフの人的資源を有効活用し、より重要な業務に集中する環境を確保することができるようになる。

 Miso Roboticsでは、この「Flippy 2」について、ファストフードチェーンを中心に、そのバックヤード業務における重要なタスクを統合、より効率的に運用できるような働きを担うロボットとして、各ブランドが求める調理作業へとカスタマイズできる仕様としていると説明、すでにInspire Brandsとのパートナーシップなど、複数の大手ナショナルブランドとパイロット契約を締結するにいたっていることも明らかにした。

 飲食業界ではコロナ禍からの回復傾向が進む中、人手不足は各地でさらに深刻となっており、そうした現場を助けるソリューションとして、今後「Flippy 2」の注目度は高まっていくと予想される。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

Miso Robotics プレスリリース
https://misorobotics.com/press-release/

▼ 会社概要
Miso Roboticsは、インテリジェントな自動化ソリューションにより、外食産業を変革することを目指すスタートアップ企業。同社が生み出したAIプラットフォームは、主力の「Flippy」シリーズや「CookRight Grill」、「Automated Beverage Dispenser」などに搭載され、生産性の向上とコストの削減、労働環境の改善、顧客体験の向上に寄与するものとなっている。

社名:Miso Robotics
CEO:Mike Bell
所在地:米国カリフォルニア州パサデナ

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