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その他ビジネス 公開日: 2022.10.13

【例文付き】コンプライアンスとは?使い方や注意点をわかりやすく解説

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 2000年代以降、コンプライアンスという言葉を度々耳にするようになった。2022年現在では、さまざまな場面でコンプライアンスを使用されていることから「今更コンプライアンスの使い方を周りに聞きにくい」と思い悩まれている方も多いのではないだろうか。

 そこで本記事では、コンプライアンスの意味や使い方、注意点を例文付きで解説する。コンプライアンスの使い方に不安を感じている方はぜひご覧いただきたい。

【画像】Shutterstock

目次

コンプライアンスの意味とは?

 コンプライアンスとは、会社の規則や法令、社会で定められているルールを守ることをいう。もともと、コンプライアンスという言葉は法令遵守という意味を表す言葉だ。

 しかし、インターネットやSNSが普及したことにより社会のルールに反する行為に対して世間の声が厳しくなってきた。そのため、法律だけでなく社会的な慣習やルールに従うこともコンプライアンスに含まれるようになった。

 たとえば、会社の作業マニュアルへ自己流に手を加えることは法令違反ではないが、コンプライアンス違反にあたる。

 昨今、よくあるコンプライアンス違反が、SNSでの発信活動だ。SNSで不適切な発言などをしてしまい、炎上してしまうのが典型的な事例にあたる。

 より一般的なものとしては、データの持ち出しや情報漏洩も気をつけたいところだ。特に、会社の機密情報となる個人データを勝手に持ち出してしまった場合には、民法だけでなく刑法でも罰せられる可能性が高い。

 このようにコンプライアンスの正しい意味を把握し、違反しないように心がけることから始める必要がある。

ビジネスシーンでのコンプライアンスの使い方

【画像】Shutterstock
 ビジネスシーンでは、以下の4つの場面において頻繁にコンプライアンスという言葉が使用されている。

●    報告・告発
●    広報・PR
●    社員向けの研修
●    ある事柄が社会的に見て適切か議論する場合

 例を挙げると、社内で法令の違反行為を確認した際にコンプライアンスを使用することが多いだろう。また、社内の不祥事を防止する姿勢を社会へ積極的に見せるために、経営方針としてコンプライアンスの遵守を強調しているケースも増えている。

 さらに、社員向けの研修でコンプライアンスを遵守する社員を育てるためにコンプライアンス教育を実施している企業も増加しているため、社員研修の中でも多く使用される言葉でもある。

 最近では、情報番組で不祥事を起こした際の議論でもコンプライアンスという言葉を耳にすることが増えてきた。

 ビジネスシーンでのコンプライアンスの使い方を把握し、適切な場面で使用できるようにしてほしい。

状況別・ビジネスシーンでのコンプライアンスの使い方【例文付き】

 ここでは、例文を含めた状況別・ビジネスシーンでのコンプライアンスの使い方を紹介する。

広報

 会社の広報活動においても、コンプライアンスを意識する必要がある。広報は、企業の顔として自社の情報を外部に発信する仕事だ。そのため、コンプライアンス対策や企業の不祥事防止について、十分な知識を得たうえで企業の姿勢を積極的にアピールしなければならない。

 たとえば、広報活動でコンプライアンスを用いる場合は、以下のように使用できるだろう。

●    弊社はコンプライアンス経営を重視している。
●    全社員に向けたコンプライアンス教育を行っている。

 昨今の企業経営において、コンプライアンスを重視することは当然のことだ。しかしながら、消費者が企業のコンプライアンスの重視度を注視している以上、企業側からこのように発信することにはやはり一定の効果があるだろう。

 本記事を読んでいて広報活動に取り組んでいる方は、上記の例文のように社内教育としてコンプライアンスを重視していることを前面にアピールするとよいだろう。

報告

 先述したように、よりよい会社にしていくためには、社員の不祥事において、迅速な報告と社内体制の改善を行うことが大切だ。

 しかし、コンプライアンスの言葉の意味を間違えて使用すると、恥をかいてしまう恐れもある。ここで紹介する報告時のコンプライアンスの例文を模倣し、社内の不祥事を報告する際は使用してみるとよいだろう。

●    先日、社内でコンプライアンス違反を発見した。
●    取引先のD社でコンプライアンス違反が報告された。

 コンプライアンス違反を報告する場面はそこまで多くはないだろう。しかし、違反したところを発見した際には、即座に報告しなければならない。いざというときのためにも、コンプライアンス違反を報告する社内ルートを確認しておくとよいだろう。

研修

 2022年現在、多くの企業でコンプライアンス教育を目的とした個人情報の取り扱い方法やハラスメントを未然に防ぐ対策について学んでいる。研修では、コンプライアンスという用語はたとえば以下のように使われるだろう。

●    再来週、管理職向けのコンプライアンス教育を実施する。
●    取引先のコンプライアンスチェックを行うことも大切な仕事の一つである。

 コンプライアンスについての研修を実施する企業は年々増えてきている。コンプライアンスという言葉自体の意味を説明するのが研修のため、大多数の社員はそこまで使い方を気にする必要はないだろう。

 コンプライアンス教育を社内で実施する際は、上記のような使い方を把握したうえで研修を実施するとよい。

あわせて理解しておきたい用語

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 ここでは、コンプライアンスとあわせて理解しておきたい用語を3つ紹介する。コンプライアンスを使うときにここで紹介する用語も同時に使う可能性がある。

 本記事でコンプライアンスと同時に用語の意味を把握しておけば、部下の社員に意味を明確に説明し、コンプライアンスをより意識してもらうことができる。そのためにも、ここで紹介する用語は必ず覚えておくとよいだろう。

ガバナンス

 ガバナンスとは、健全な会社運営を行ううえで必要な管理体制の構築や企業の内部を統治することをいう。ガバナンスは、コンプライアンスの意識を維持して改善するために必要な管理体制のことだ。「コーポレートガバナンス」とまとめて呼ばれることも多い。

 社員のコンプライアンスの意識を継続して保つためには、ガバナンス、コーポレートガバナンスが欠かせない。ガバナンスは組織体制の管理を意味するので、コンプライアンスのように社員個々人について「ガバナンスが効いている」などと使うことはないので気をつけたいところだ。

法令遵守

 法令遵守とは、法律で明記されている内容を守ることをいう。一見、コンプライアンスと法令遵守が同じ意味であると勘違いされがちだが、コンプライアンスと法令遵守は同義ではない。

 コンプライアンスとは、法律を守ることに加え、法律に記載されていない社会的モラルや倫理観までも守る必要がある。そのため、法令遵守とコンプライアンスの使い方を混同しないように気を付けたほうがよいだろう。つまり、法令遵守よりもコンプライアンスの方が、より意味が広いのだ。

 当然だが、企業が法令違反をしてしまうと罰金や懲役などの処罰が課される恐れがある。企業に処罰が課された場合、企業の信頼を失い、会社のイメージ低下にもつながるだろう。

ポリティカルコレクトネス(PC)

 ポリティカルコレクトネスとは、人種・宗教・性別など特定のグループに対して差別的な意味や誤解を含まないように構成で中立的な表現をすることをいう。広告やSNSで企業が情報発信する際には、差別や偏見につながる表現をしないようにしなければならない。ポリティカルコレクトネスに違反する発言は、ほとんどの場合コンプライアンス違反に当たる。

 コンプライアンスと同時にポリティカルコレクトネスの意味を把握したうえで、使用するとよいだろう。

コンプライアンスの言葉を使用する上での注意点

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 現代においてコンプライアンスという言葉が浸透した理由は、インターネットやSNSなどの使用が一般的になって企業を取り巻く環境が大きく変化したことが挙げられる。

 そのため、業界や企業によってコンプライアンスという言葉に抱くイメージが大きく異なるだろう。たとえば、コンプライアンスの名のもとに過剰なルールを設ける企業もあればあまりルールを設けていない企業も見受けられる。

 コンプライアンスの言葉に対して抱くイメージが業界や企業によって大きく異なることを十分に把握したうえで、使用してほしい。

コンプライアンスの意味を理解しよう

 今回は、コンプライアンスの意味や使い方、注意点を紹介した。コンプライアンスという言葉は、ビジネスシーンにおいて幅広い意味を持っているため、使い方を間違えると社員へ誤った解釈をさせてしまう恐れがある。

 社員に正しくコンプライアンスの意味を理解し遵守してもらうためにも、自身がコンプライアンスの使い方を把握して正しい意味を社員へ伝える必要がある。

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