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人事 2019.11.08

ワークとバケーションが混在する働き方「ワーケーション」とは

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 昨今、テレワークの導入が加速し、時間や場所に縛られない働き方へ徐々にシフトしている。それに伴い、注目を集めつつある「ワーケーション」という働き方をご存知だろうか。この働き方が一体どのようなものなのかを紹介する。

目次

ワーケーションとは何か

 「ワーケーション』とは、work(仕事)とvacation(休暇)を組み合わせた造語で、欧米を中心に広まりつつある働き方の一種。日本でも推奨されているテレワークが、進化したものと言われている。

 ワーケーションでは、働く場所の制限がほとんどない。旅行先でも、どこでも仕事をしてもよいという考え方である。ワーケーションのポイントは、旅行先でも一定の条件を満たせば「勤務日』としてカウントされ、給与もしっかり出ること。出社と同等のものとして扱われるため、給与が出る休暇=有給とは全くの別物となるのだ。そのため、有給と組み合わせて取得すれば、3泊4日の旅行を1日目・2日目は有給(休暇)、3日目に仕事をして勤務日扱いとし、4日目は有給(休暇)といった過ごし方も可能となる。

 2017年、日本航空が7〜8月の夏休み期間を対象にワーケーションを実施して話題となった。日本航空のワーケーションは、就業開始と終業の時間に電話で進捗状況の共有ができていれば、勤務日として扱い、必要な会議はリモートでの参加でOKというもの。新型コロナウイルス感染症の拡大により、テレワーク導入が進んだことから、このワーケーションが新たな働き方として注目を浴びている。

ワーケーションと多様化する労働環境

 ワーケーションが生み出す効果をはじめ、変わりつつあるリゾート施設も紹介する。

ワーケーションのメリット

 旅行先で仕事とは、休暇中でもパソコンの前に居たままで仕事……というものではない。ワーケーションは休暇に仕事を持ちこむものではなく、あくまでもリフレッシュを目的としたもの。リフレッシュをきちんとすることで仕事における作業効率や集中力が上がるという発想から始まった取り組みである。

 旅行先や帰省先といった会社のオフィスとは違う環境で仕事をすることによって生まれるのが「転地効果」だ。転地効果とは、環境の変化によって心身の動きがより活発になる現象のことである。通常の仕事場所とは全く別の場所で業務をすることで、新鮮な環境に置かれて脳が活性化し、五感も刺激され、リフレッシュにつながる。

 この転地効果によって、新しいアイデアが浮かぶようになる、通常よりスピーディーに業務の遂行ができるなど、創造性と生産性の向上が期待されている。また、ワーケーションをしている人同士がワークスペースなどを通じて知り合い、仕事につながる人脈醸成のきっかけになることもあるようだ。

 また、世界ワーストと言われている日本の有給消化率の低さを解消するために一役買うのでは、という期待の声も上がっている。

ワーケーションに対応した施設も話題

 ワーケーションを受け入れようという取り組みは、日本国内の観光施設で登場し始めている。

 和歌山県では自治体が進んで誘致に乗り出し、白浜温泉をはじめとした観光地でワーケーションを楽しんでもらえるようにと県内にインターネット環境のある大規模施設を整備、ワーケーション利用者をターゲットにした企業誘致・PRを行っている。

 和歌山県の公式ホームページには、ワーケーションに特化したページも作られ、インターネットやコピー機などの設備が揃ったワークスペース、Wi-Fiスポットや宿泊施設の紹介、さらには同時に楽しめる観光情報(体験スポットや観光スポット等)といった情報がアップされている。今後、国内でもこのような取り組みが進んでいく可能性は十分に考えられるであろう。

これからの新しい働き方

 効率の良い仕事をしていく上では、普段と環境を変えて新たな刺激を与えることも大切。インターネットやクラウドサービスなどを存分に活用し、休暇と仕事を同時に行うワーケーションは、テレワークが進む今だからこそ注目したい取り組みである。

 今後、働き方が大きく変化していく中で、企業はどのように対応していけばよいのだろうか。ビジネスパーソン1000名にアンケートを取った実態調査から、現状の働き方における課題が見えてきたので、こちらも合わせて読んでみてほしい。

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